iPhone/Androidがビジネスに弱いとは言わせないGoogle純正の無償MS-Office互換アプリ

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スマートフォン(スマホ)やタブレットは、ビジネスシーンでの利用は今一歩パソコンに及ばないと感じている人も多いだろう。その一番の理由はマイクロソフトOffice(MS-Office)と言えるかもしれない。

iOSやAndroidに対応したMS-Officeアプリはなく、MS-Officeとほぼ同様のことができるオフィスアプリ、いわゆる互換アプリは、多数提供されているが、そうした互換アプリでは満足しきれていないユーザーが多いのも事実だろう。

しかし、こうした状況も、ようやく解消されるかもしれない。それがGoogle純正のスマホ/タブレット用MS-Office互換アプリ「Quickoffice」(クイックオフィス)だ。


●無料のMS-Office互換アプリ「Quickoffice」
QuickofficeはGoogleが開発・提供するiOSやAndroidに対応したMS-Office互換アプリである。もともと、米Quickoffice社が開発していたアプリだが、2012年6月、Googleが丸ごと買収し、以降、Googleによって開発が継続されている。スマホやタブレット向けOffice互換アプリの本命と言えるアプリだ。

このQuickofficeだが、従来は、企業向けの有料サービス「Google Apps for Business」ユーザーだけに提供されていたが、2013年9月19日、Googleは方針を転換。Googleアカウントを持つすべてユーザーに無償提供されることになった

「Google Apps for Business」は、マイクロソフトのOffice 365と真っ向からぶつかるサービスだ。その「Google Apps for Business」の一翼を担うQuickofficeを、全Googleユーザーに無償提供したことは、当然、Googleの戦略と考えてよいだろう。ユーザーのデバイスに最初からQuickofficeが入っていれば、企業の「Google Apps for Business」導入を大きく後押しすることになるからだ。

一方、個人ユーザーにとっても、法人向けに提供されている高機能なQuickofficeをパーソナルユースで無料利用できるのだから、使わないのはもったいない。

さっそく、Quickofficをみてみよう。


●Word/Excel/PowerPointのファイルを表示・編集ができる
Quickofficeで扱えるファイルは、次のとおりだ。
doc、xls、ppt、
docx、xlsx、pptx、

つまり、Word/Excel/PowerPointの3種類のファイル形式を扱える。アプリ名としてはWordに相当する「ドキュメント」、Excelに相当する「スプレッドシート」、そしてPowerPointに相当する「プレゼンテーション」の3つとなる。もちろん、表示して閲覧できるだけでなく編集することも可能だ。

「ドキュメント」は、Wordの変更履歴が表示・編集できるのが魅力的だ。文書にコメントを入れたり、他のユーザーが入れたアカを確認したりできるので、グループでの文書作成に向いている。


ドキュメント


「スプレッドシート」はExcelの関数に対応している。シンプルな計算表であれば、問題なく作成できるだろう。ただし、マクロについては未対応だ。このあたりは、過度の期待は禁物だ。


スプレッドシート


「プレゼンテーション」は、簡単なプレゼンデータの作成・編集にも使えるが、やはりスマホやタブレットを利用したプレゼンでの活用に向いている。特に、少人数を相手にするなら、スマートフォンやタブレットで大型ディスプレイやプロジェクターにPPTファイルを出力してプレゼンできるメリットは大きいだろう。


プレゼンテーション



●課題はあるが、今後も機能が改善・強化が期待できる
ただ、このQuickoffice、使ってみると課題も多い。AppStore、Google Playのユーザー評価は総じて高いが、一部に「落ちる」「重い」といったコメントも見られる。実際、筆者も、iPhone版で突然落ちたり、文字化けが発生したりといった現象を経験している。その意味では、まだまだ課題は多いと言えそうだ。

ただし、これからもGoogle Apps for BusinessとOffice 365の戦いが続く以上、現在のQuickofficeの課題がそのまま放置されることは、まずありえないと考えてよいだろう。むしろ競合となれば、今後さらに互換性の向上や機能の改善・強化に期待できるのではないだろうか。

スマホやタブレットでもOfficeファイルを扱う可能性のある人や使いたいと思っている人なら、とりあえず自分のスマホやタブレットに入れておきたいアプリなのは間違いない。


Quickoffice iOS版
Quickoffice Android版
Googleアカウントを持つすべてユーザーに無償提供(Google Official Enterprise Blog)