サッカーの歴史上で最も勝利を手にした指揮官の人生が、ついに本となって出版される。昨季で引退した元マンチェスター・ユナイテッド監督、アレックス・ファーガソン氏の自伝が22日に紹介された。

マンUで26年6カ月を過ごし、プレミアリーグ優勝13回、チャンピオンズリーグ制覇2回、FAカップ優勝5回など、合計38ものトロフィーを獲得したファーガソン氏。ベッカム、ベニテス、ヴェンゲル、R・キーン、ファン・ニステルローイ、カペッロ、マンチーニ、アンチェロッティ、マルディーニ、ゾラ…自伝の中ではいろいろと披露されている。

●ベッカム
ドレッシングルームでの言い争いの中で、意図せずにスパイクを蹴りつけてしまった有名なエピソードについて、次のように振り返っている。

「デイビッドは素晴らしい男で、私は彼が12歳のころから知っている。彼は偉大な選手になりたいと思い、そしてそれを実現した。だがある日、彼は自分がアレックス・ファーガソンよりも大きく、強くなったと思ってしまったんだ。その瞬間、私は彼の放出を決めた。指揮官というものは決して、選手にロッカールームを統率させてはいけない。ビクトリア(夫人)との出会いが影響したのは確かだ。ベッカムは自ら有名になることを選んだ唯一の選手だよ。今は世界中の全子供たちのアイコンだ」

●キーン
「彼の身体で最も難しい部分は、舌だ。たった数秒で、自分に自信を持つ人を壊すことができる。彼とはかなり激しい衝突があった。彼は自分の希望をチーム全体に強いようとしたんだ」

●C・ロナウド
「私が指揮した中で最もタレントのある選手だ。カルデロン(元レアル・マドリー会長)が彼の獲得を求めてきたとき、そんなことをするためには、私の身体を乗り越えなければいけないと言った。カルデロンの振る舞いは好きじゃなかったんだ」

●ルーニー
「今年5月、タイトルを獲得して、彼は私のオフィスへ来た。ユナイテッドを出たいと言うためだ。彼はフィジカルの調子が良くなかった。だが、今では本来のレベルに戻っている」

●モイーズ
「今、この本を出版し、ユナイテッドのことを話すのは、心地良いものではないだろう。だが、保証する。私はモイーズを支えるよ。私がマンチェスターに来たときに、マット・バスビーが私を支えてくれたようにね」