日本館入館で「行列」を体験、中国のマナー問題で新発見
私の「中国・初旅行記」、2回目の掲載です。今回の旅で、「たしかに日本と中国は近い」と実感しました。出発したその日のうちに、第1の目的の上海万博の見学を開始。日本でもいろいろと取りざたされている「中国の行列事情」との“ファースト・コンタクト”とあいなりました。
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会場に入り、まずは日本館を目指しました。人気スポットとのことで、長蛇の列。日本人として、うれしい一方、「行列か」と、少々げんなり。それでも「人が多いのは覚悟の上での万博見学」と気を取り直し、並ぶことにしました。
率直に言って、気になることもいくつか。まず、ペットボトルや食べ物の包装が散らばっている。ゴミ箱を多めに設置するとか、こまめに清掃するなど、開催側にも工夫の余地があると思うのですが……。
それから、これは悪いということではないのですが、なぜかキュウリをがりがりとかじっている人が、いっぱいいました。後で聞いたのですが、中国では、「キュウリには体温を下げる効果がある」ということが、なかば常識だとか。つまり、暑さ対策としてかじっていたというわけ。歴史ある漢方の知恵というわけですが、それにしても、あたりの空気が青臭かったことには、チョッと閉口。
「中国人は平気で行列に割り込む」といいます。実際、ずいぶん抜かれてしまいました。割り込みを少しでも防ごうと列は押しくらまんじゅう状態で、必要以上に暑い。割り込みを巡る「攻防戦」には、関西人である私も脱帽。
ところがよく見ると、割り込みをする人とルールを守って並んでいる人の外観に違いがある。きちんと並ぶ人は、都会風の垢抜けした雰囲気。一方、割り込む人は、はっきりいって野暮ったい服装。
思うに、地元上海など都会の人の間では、「行列にはきちんと並ぶもの」との常識が定着。一方、田舎ではルールの確立がまだ。現状ではまだ問題が大きいのですが、近い将来は中国全体として「衣食足りて礼節を知る」ようになるに違いないと、期待を持ちたいところです。
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日本館はハイテク以外にも環境やエコを重点的にアピール。日本人にとっては、すでに知っているような展示物が多かったのですが、これは、やむをえないでしょう。ただ、佐渡島のトキ保護の紹介では、日中友好を強調しすぎていて、「少々、臭い」感じがぬぐいきれませんでした。
いずれにせよ、中国には環境問題に、しっかりと取り組んでもらいたいと思います。「これ以上、黄砂を日本に飛ばさないでくれ!」と言いたい。
結局、日本館では4時間を使いました。行列に3時間、見学に1時間。
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次に向かったのは北朝鮮館。日本では、どんな国か知る機会も乏しいので、足を運んでみました。特に行列もなく、すんなり入館。スタッフは笑顔で対応してくれました。ただ、経済が急成長し、北朝鮮に比べれば自由度が高い上海の街に接したとき、北朝鮮のスタッフはどのように感じるのでしょう。少々、気になりました。
館内売店で買うつもりだった北朝鮮の記念切手は売り切れ。ワシか何かの鳥の羽を打っていましたが、どうもパッとしませんでした。
私の場合、万博会場では本当に駆け足見学でしたが、2、3日をかけてじっくりと見学するなら、それほど評判になっていないパビリオンをたくさん見て回るのもよいと思いました。パビリオンによって「お金のかけかたが違うなあ」と感じました。考えてみれば、大きな予算の捻出(ねんしゅつ)が難しいような国や組織は日本でも知る機会があまりないのですから、その分、のぞいてみる価値もあるといえます。
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上海万博では各館にスタンプが用意されており、専用のスタンプ帳もあります。事実、スタンプラリーする人も多いようでした。特に子連れの場合など、よい楽しみ方だと思います。
北朝鮮館を見終えると、すでに日暮れ時。おなかもペコペコということで、近くにあった飲食店に入りました。写真のセットで50元ほど。上海トラベルカードで支払いました。暗証番号を入力し、サインするだけ。スムーズに使えました。
上海では、会場外でもかなり物価が高いので、価格については「こんなものかな」という感じ。味の方は、「それなりに」ということで、皆さんのご想像におまかせします。
そうそう、会場内にはいたるところにATMが設置されていました。カードを持っていれば、小銭が必要な場合でも、心配ありません。
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万博会場でも地下鉄内でも、セキュリティー対策はしっかりしていると感じました。初めて訪れる国は雰囲気に慣れていないこともあり、不安を感じがちですが、治安が悪い感じはなく、リラックスして行動することができました。
ホテルに向かう地下鉄では、「テレビ付き案内モニター」を見ました。表示板左側のテレビではたまたま、菅総理大臣誕生のニュースが放送中。右側には、列車の運行状態が表示されています。これならば、電車を待つ時に、手持ちぶさたで困ることもない。うまい工夫だと、感心しました。(K.T/編集担当:如月隼人)
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