新王者・京原和輝(カメラ・勝田 成紀)

写真拡大

◆プロボクシング ▽日本スーパーミドル級王座決定戦10回戦 ●草村龍弥(6回KO)京原和輝〇(22日、東京・後楽園ホール)

 日本スーパーミドル級王座決定戦で、同級2位・京原和輝(29)=博多協栄=が同級1位・草村龍弥(27)=一力=を6回2分8秒KOで下し、新王者に輝いた。

 身長183センチの京原は、序盤は190センチの長身サウスポー・草村の伸びる右ジャブ、打ち下ろしの左ストレートに苦戦。5回終了時の公開採点も1者が47―48、2者が46―49と劣勢だった。しかし6回、低い姿勢から左右フックで攻めたて、最後は「狙っていた。あれが必殺パンチ」という右ストレート一閃でダウンを奪取。そのまま10カウントを聞かせた。京原は昨年4月に日本ミドル級王者の国本陸(六島)に挑むも2回KO負け。1階級上げて1年2か月ぶりの再起戦に臨み、2度目のタイトル挑戦でベルトを巻いた。

 試合中は、終始笑みを浮かべながら草村との戦いを楽しんでいた。「楽しくてしょうがなくて。相手のリーチが長くて、ずるくない? と思いながらも、でもこれを攻略したら面白いなと楽しんでいた。そしたら草村選手も笑っていただいて、楽しい時間を2人で過ごせたなと。あれは本当に歴史になる1ページだと思います。やっぱりボクシングは楽しいなと思いました」

 佐賀県三養基郡上峰町の「ひよ子こども園」で2歳児のクラスを担当し、フルタイムで勤務しながらリングに上がる二刀流の「戦う保育士」だ。この日は以前勤めていた保育園の卒園生も駆けつけ「かずき先生がんばれ〜」と声援を送っていた。試合後は、12日に1歳になったばかりの長男・叶明(かなめ)ちゃんと卒園生をリングに上げ、ともに勝利を喜んだ。

 「子供たちが来てくれて、いいところを見せられてよかった。本当にいい日になった。僕の姿を見て、先生も頑張っているから頑張ろうと、みんなもいろんなことで道をひらいていってほしい。頑張れ!」と子供たちにメッセージを送った新王者。「あさってから仕事です。子どもたちはめちゃくちゃです。殺気もないんで、後ろから『バーン』ってされたらよけられない。チャンピオンより強いです」と最高の笑顔を見せた。

 戦績は京原が10勝(5KO)3敗3分け、草村が6勝(5KO)2敗1分け。