阿部慎之助氏の巨人監督復帰が絶望的なワケ…親会社が断固として許さない暴力行為の重み
「明らかに事件の風向きが変わりましたよね」
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「阿部さんの復帰もあるんじゃないですか」
若手OBによれば、最近の巨人ナイン、寄ると触ると、こんな会話をしているという。
長女への暴行容疑で阿部慎之助前監督(47)が現行犯逮捕されてから約2週間、9日に警視庁渋谷署が書類送検した。警視庁は送検にあたり、検察側に厳しい処分を求めない「寛大処分」の意見を付けたとされ、不起訴(起訴猶予)となる可能性が高い。
巨人ナインが言うように、そうでなくても、阿部前監督に対する風向きが変わったのは確かだ。
5月25日の逮捕当日は、長女に対して殴る蹴るの暴行を加えたとする衝撃的な一報が流れたこともあり、当然のことながら批判一色。姉妹でのケンカを止めに入った際、長女の反抗的な態度に「カッとなって」と本人が暴行の事実を認めたため、メディアや世論の阿部糾弾に拍車がかかった。
しかし、逮捕翌日の会見で、同席した弁護士が長女が書いたとする「殴る、蹴るなどといった事実はなかった」「警察が来て一番驚いているのは自分自身です」との手紙を読み上げてから、長女からの相談を受けて警察に通報した児童相談所、現行犯逮捕した警察に対して「暴走」「横暴」との批判が噴出し、同時に阿部前監督への同情論が起こった。復帰を求めるオンライン署名は13万筆も集まった。
「そこで、事実上の解任はやりすぎ、復帰を認めてやれ、との声が大きくなったわけですが、再び巨人のユニホームに袖を通す可能性はゼロに近いでしょう」と、巨人の元フロント関係者がこう続ける。
暴力を糾弾した親会社読売新聞の社説
「今の球団も読売グループもコンプライアンスにはことさら厳格です。長女の手紙が公表された翌日の読売新聞は、<暴力を振るった事実は重い>と題する社説を掲載しています。一昔前なら“家族間の問題”として片づけたかもしれないが、社説では<人気球団の監督となれば、一挙手一投足が注目される。言動が社会に与える影響は大きく、その自覚が求められる。暴力は決して許されない><家族内のもめ事とはいえ、暴力を振るった事実は重い>と切り捨てている。真相を把握しているであろう山口オーナーも『暴力は許されない。監督を続けることは許されない』と糾弾しています。殴る蹴るはなかったそうですが、球団も本人も、長女の胸ぐらをつかみ、押し倒したという暴行の事実は認めている。その上での現役監督の逮捕という事実は相当に重く見なければいけない」
そもそも、巨人の歴史で2度以上監督を務めたのは長嶋茂雄、藤田元司、原辰徳の3氏のみ。現役続行の希望を半ば強引に引っ込めさせられ、監督に祭り上げられながら、わずか3年で退任に追い込まれた高橋由伸監督ですら、球団内に「もう一度、チャンスを」という声があるにもかかわらず、復帰は実現していない。
来季、実現する可能性が高い球団待望の松井秀喜監督が誕生すれば、5年以上の長期政権が確実視される。その後は坂本勇人らの幹部候補生に世代交代していくのが既定路線。誰にでもセカンドチャンスはあってしかるべきだが、少なくとも阿部前監督に巨人でそれが用意される可能性は低い。
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ところで、阿部氏の逮捕は巨人にとって“渡りに船”だった、とのうがった見方もある。現行犯逮捕からわずか12時間後の電撃辞任劇。あまりに素早い球団対応の背景には、来季以降の監督人事をめぐる思惑があったというのだ。いったいどういうことか。●関連記事 【もっと読む】阿部監督の暴行事件 異様に早い「解任判断」の裏側 では、それらについて詳しく報じている。
