まさかの「原辰徳」氏 4度目就任の可能性は? 巨人・次期監督に名の挙がるOB6人 「阿部カラーを一新するなら最有力は…」
巨人が大きな試練を迎えている。阿部慎之助監督が都内の自宅で長女に暴行をふるった容疑で25日に現行犯逮捕されると、釈放された26日に球団事務所で記者会見を開いて辞任を発表した。橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行として、交流戦からシーズン終了まで指揮をふるうことが決まったが、来季の監督人事については、山口寿一オーナーがメディア取材に白紙を強調している。チーム立て直しの舵取りを託される次期監督の行方が気になるところだ。
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抜本的な改革が必要
阿部氏辞任のその日、交流戦初戦となった26日のソフトバンク戦(東京ドーム)では、3−8で敗れて5連敗。両軍の力の差を見せつけられる結果となった。先発の則本昂大が4回までに3本のアーチを浴びて7失点。打線も強打者がそろうソフトバンク打線に比べて迫力不足が否めない。

翌27日は先発・戸郷翔征の好投もあって5−1で勝利し、連敗を止めたものの、スポーツ紙デスクはシビアな見方を示す。
「阿部監督が想定外の形でチームを去った精神的ショックは当然ありますが、それ以前にソフトバンクとの差は歴然です。個々の選手のスイングスピードを見ても、ソフトバンクの方が力強いし、守備能力が高い。巨人が常勝軍団に返り咲くなら、抜本的なチーム改革が必要です」
参謀としての川相コーチ
橋上監督代行は巨人の生え抜きでない球団史上初の指揮官となったが、スポーツ紙記者はこの人選を意外に感じたという。
「橋上監督代行は阿部監督の強い要望で昨年からコーチで入閣している。球団フロントと距離が近いと言われているのが、川相昌弘ディフェンスチーフコーチです。来季の監督昇格を見据えて監督代行に据えるという見方が強かったが、今回の人事を見ると川相コーチは監督というより、参謀としてチームを支えて欲しい思いが強いのかなと感じました」
チームカラーの刷新
橋上監督代行は緊急事態による抜擢で、今年限りの可能性が高いとみられる。球団は今後に水面下で来季の監督人事の選考を進めるとみられるが、スポーツ紙デスクは昨年まで2軍監督を務めた桑田真澄氏(現オイシックス新潟CBO)を有力候補に挙げる。
「桑田さんはフロントが手腕を高く評価していましたが、阿部監督と野球観の違いがあったので、昨オフに契約延長しなかった経緯がある。コーチ時代は選手に寄り添う姿勢がフォーカスされましたが、練習や試合で選手に求めるパフォーマンスの基準は高く、厳しさも持ち合わせています。今の巨人は中・長期的なビジョンで投打の核になる選手を育成する必要があります。もちろん、1軍の監督は勝利を求められますが、桑田さんは育てながら勝つビジョンを持っている。練習の量より質を重視し、科学的トレーニングに対する知見が深いことも選手たちと相性が良く、今の時代にあった指導者です。まして球団は、“昭和的指導者”と言われた阿部監督が、暴力問題という形で辞任したこともあり、チームカラーを刷新したいでしょう。その意味でも適任の人材と言えます」
続投に意欲的だった原監督
チームを立て直す観点からすると、原辰徳元監督もリストに入ってくる。計17年間の監督生活で9度のリーグ優勝、3度の日本一に輝き、球団の監督史上最多の1291勝を挙げている。ただ、巨人OBは「球団内で原さんの評価はそこまで高くない」と4度目の監督就任に否定的な見方を示す。
「原さんは22、23年と2年連続4位でBクラスでしたが、21年オフに3年契約を結んでおり、24年も続投に意欲的だった。でも、球団はヘッドコーチだった阿部監督に託すことを決断し、契約最終年を待たずして原さんは辞任という形で身を引きました。実績は申し分ないですが、辞めた経緯を考えると、監督としてまたユニフォームを着ることは考えづらいですね」
松井は首を縦に振るか
巨人ファンのみならず、野球ファンから監督待望論が強いのが松井秀喜氏(ヤンキースのGM付特別アドバイザー)だ。前出の球団OBは指摘する。
「暗いニュースが多い巨人をガラッと変える人事として可能性はあります。指導者としての手腕が未知数であることを指摘されますが、阪神・藤川球児監督、広島・新井貴浩監督、日本ハム・新庄剛志監督は就任以前に指導者経験がありません。松井は現役時代に巨人、ヤンキースと常勝軍団でプレーした経験値があるし、視野が広くて野球を見る洞察力が深い。問題は監督の打診を受けて首を縦に振るかですね。今の巨人は戦力を見ても阪神に見劣りし、すぐに優勝を求めるのは酷です。火中の栗を拾うのは大きな覚悟が必要です」
高橋由伸と工藤公康
現役時代に松井氏と並ぶスーパースターとして活躍した高橋由伸氏は、巨人の監督で16年から3年間指揮をふるった経験がある。リーグ優勝を1度も達成できなかったため、監督としての評価が分かれるが、球団関係者は語る。
「由伸は16年も現役続行に向けて準備していましたが、原さんが辞任したのを受けて現役引退を決断し、監督に就任したいきさつがあります。戦力が整っていない中で結果を求められるのは酷な部分がありました。球団は監督としてもう一度チャンスを与えたい気持ちがあるでしょう。由伸も2度目の監督の機会があったら前向きな姿勢を示している。選択肢としては十分に考えられます」
外部招聘ならソフトバンクで黄金時代を築いた工藤公康氏が浮上するが、巨人は橋上監督代行をのぞき、生え抜きの選手が監督に就任してきた歴史がある。シーズン途中に監督辞任という球団初の事態に見舞われた中、フロントは来季の監督人事でどのような決断を下すか。一方で、今年のシーズンはまだ3分の2が残っている。ファンのためにも、上位を走る阪神とヤクルトに食い下がって意地を見せて欲しいものだが……。
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デイリー新潮編集部
