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東京・奥多摩町の山中で見つかった上半身がない遺体。警視庁はクマに襲われた可能性も視野に捜査を進めています。夏の観光シーズンを前に、遺体が見つかった現場周辺でも不安の声が広がっています。

■地元住民「夕方はもう出ない」

東京の最西端に位置する奥多摩町には、サル、シカやニホンカモシカ、そして、ツキノワグマも生息しています。その奥多摩町で19日、上半身がない状態の遺体が発見されました。

警視庁によりますと、遺体があったというのは奥多摩町の山の中。今月14日、休日で登山に訪れていた警察官が遺体らしきものを発見したのをきっかけに、見つかったといいます。

遺体は上半身がない状態。周囲に動物の足跡やフンがあったことから、大型動物によって損壊された可能性があるということです。警視庁は、クマに襲われた可能性も視野に、当時の状況を調べています。

環境省によりますと、東京でのクマによる死者は少なくとも2008年度以降、確認されていません。

地元住民
「夕方はもう出ない」
「怖いから夕方は中に入ったら外にはあまり出ない」
「カギをかけて」

――子どももクマ鈴

地元住民
「そういうのを持つように」
「心配なので、家から学校までは車で送迎しています。怖いので、子どもだけで行動させるのは控えています」

■専門家「一度興奮状態になっちゃうと次々と人襲うケースも」

過去には、こんなケースもありました。

2016年、秋田県鹿角市で発生した「十和利山クマ襲撃事件」では、4人が死亡。駆除されたクマの胃袋からは、“人の体の一部”が見つかっています。

クマの生態に詳しい岩手大学農学部の山内貴義准教授は「一度クマが人と争うと、そのまま興奮状態になって違う人を襲った事例もある。今回がそういった事例か分からないですけども、一度興奮状態になっちゃうと、次々と人を襲っちゃうケースもある」と話しています。

今回、上半身がない状態の遺体が見つかった奥多摩町。遺体が発見される2日前には、7キロほど離れた林道でロシア人の男性が、クマに襲われて重傷を負っています。

■キャンプ場に電話“クマ大丈夫か” オーナー「初めて」

夏の観光シーズンを前に不安が広がっています。キャンプ場を営むオーナーに話を聞きました。

鳩ノ巣ガーデンキャンプ場 清水昌司オーナー
「お客さんから電話がかかってきた。きょう来たの。『心配事があるんだ』と言ってきたの。『クマが出るか大丈夫か』と」

――過去にそういう連絡

鳩ノ巣ガーデンキャンプ場 清水昌司オーナー
「初めて」

――40年ぐらいやっていて

鳩ノ巣ガーデンキャンプ場 清水昌司オーナー
「初めて、これからえらい騒ぎになれば、観光客が来なくなるんじゃないの」

警視庁は、遺体の身元の確認や死亡した経緯について、調べることにしています。