トランプ大統領「目障り議員」を排除…戦争中に国防長官まで選挙戦介入し物議(1)
米共和党が11月の中間選挙を控え、上下院候補を選出する予備選挙に入った中で、トランプ大統領が自身に反旗を翻してきた「目障りな」議員を指摘するのに忙しい姿だ。党内の代表的な反トランプ派であるトーマス・マシー下院議員(ケンタッキー州)を狙った集中攻撃には現職国防長官まで加勢して政治的中立違反議論が広がっている。
トランプ大統領はケンタッキー州の共和党下院議員予備選挙を翌日に控えた18日、交流サイト(SNS)のトゥルース・ソーシャルにマシー議員の落選を公開的に促す投稿を相次いで上げた。彼はこの日午後に33秒の動画を通じ、共和党員に向け「マシーは米国史上最悪の下院議員という事実を忘れるな。彼は常に共和党と正しい価値に反する票を入れる。あしたみなさんが彼を落選させるよう望む」と話した。
続けてマシー議員の選挙戦での競合相手であるエド・ガルライン候補に対し「立派な人物、立派な愛国者でありすばらしい」としながら支持を呼びかけた。マシー議員は自身の選挙区であるケンタッキー州第4選挙区で共和党次期議員候補の座をめぐりトランプ大統領が公開的に支持したガルライン候補と激突する。
◇イラン戦など反対したマシー議員狙い「落選させなければ」
トランプ大統領はこの日トゥルース・ソーシャルへの別の投稿では「マシーは仕事を妨害する人であり馬鹿者だ。あすの投票で彼を落選させよ」と書いた。前日にも「マシーは情けない名ばかり共和党。できるだけはやく追い出さなければならない」と投稿するなど連日「マシー落選運動」を行っている。
当選7回のベテランであるマシー議員は共和党内の代表的な改革派議員に選ばれる。トランプ大統領と何度も対立し、最近もイラン戦争に公開的に反対したほか、昨年7月にトランプ大統領が重点事業として推進した「ひとつの大きくて美しい法案(OBBBA)」の下院採決の際に与党の共和党でブライアン・フィッツパトリック議員とともに反対票を投じている。
◇国防長官「マシーは妨害者」…落選運動に加勢
「マシー追放」の試みにはヘグセス国防長官まで乗り出し議論を呼んでいる。ヘグセス長官はこの日ケンタッキー州で開かれたガルライン候補支持行事に参加して力を加えた。
ヘグセス長官は米海軍最精鋭特殊部隊であるネイビーシールズ出身であるガルライン候補の経歴を強調しながらトランプ大統領とともにする最適な人物だと主張した。これに対しマシー議員に向かっては「妨害者」と非難し、「マシーは最も団結が必要な瞬間に民主党に投票する」と攻撃した。
米国で現役軍人は国防総省最高上位規定である「国防総省指針」に基づき政治的中立が厳格に要求され、連邦公務員は公職者が職務上の権限を利用して選挙に介入することを制限するハッチ法の適用を受ける。
