7回無失点と好投した戸郷翔征(カメラ・小林 泰斗)

写真拡大

◆JERAセ・リーグ ヤクルト0―2巨人(19日・いわき)

 巨人の勢いが止まらない。福島・いわきで行われた首位・ヤクルトとの一戦を制し、阿部監督就任後最長タイとなる7連勝を飾った。平山功太外野手がプロ初、巨人の育成選手では松原以来2人目となる先頭打者アーチ。戸郷翔征投手は復活を告げる7回無失点で今季初勝利を挙げ、いわきのファンを沸かせた。

 まだ明るいいわきの空へ、売り出し中の22歳が美しいアーチを描いた。ヤクルト先発・高橋の2球目150キロを捉えた2号ソロは、左翼へプロ初の先頭打者本塁打。「(打つ)ポイントを前で行きました」と速球派左腕に難なく対応した。

 今の巨人は有望株の一撃だけで終わらない。2死からダルベックが右中間へ来日初の三塁打を放つと、勝負強い大城が中前適時打。6連勝中の勢いそのままに、幸先よく2点を先行した。

 開幕を2軍で迎え、今季2度の登板でいずれも白星を逃した戸郷は、出力を上げて首位ヤクルト打線に立ち向かった。3回1死満塁のピンチを招くと、自己最速にあと1キロと迫る最速153キロを繰り出して内山を空振り三振、増田を中飛に仕留めた。「チームの波に乗りたい」と話していた通り、7回5安打無失点、5奪三振の好投を披露した。

 この日は先週の全5試合に登板し、前カードで3連戦3連投したマルティネスがベンチ入りメンバー外。絶対的守護神を欠く中、8、9回を中川、田中瑛、大勢でしのいで逃げ切った。

 いわきでの試合は12年ぶりで勝利は16年ぶり。貯金は今季最多の6まで伸びた。若手が勢いをつけ、エースが復活の快投。最高の形で、首位の背中を視界に捉えた。