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 ◇セ・リーグ 広島2―0阪神(2026年5月15日 甲子園)

 広島・栗林良吏投手(29)が、15日の阪神戦で痛快な完封劇を演じた。終わってみれば、準パーフェクトの快投を演じた開幕3戦目の3月29日の中日戦以来、今季2度目の完封で4勝目。シーズン2度の1安打以下シャットアウト勝利は、球団では72年外木場義郎以来54年ぶりの快挙となった。

 ただし「反省」と栗林が肩を落とした場面があった。9回、1死からこの日初めてとなる四球を1番・高寺に与えた場面。「一番出してはダメな四球を出してしまったので、そこは反省しないといけないですし、高寺選手にはボール先行が多かった」と、この日は苦戦していたことを話した。

 9回の場面は、初球ファウルを奪ってから3級連続でボール。この日、抜群の制球で阪神打線を牛耳ったカーブ、カットボールを見極められ、フルカウントからの7球目に四球を与えた。「気持ちの面なのか分からないですけど、後ろにいい打者が多いから抑えなきゃという気持ちが強いからか分からないですが、そこはしっかり反省して次に生かしたい」と課題を口にした。

 高寺には二盗も許したが、最後は森下、佐藤輝を打ち取って完封した。それでも栗林は「今日はトータル的に高寺選手には全部ボールだったので、見極められたのかなと思う。あれがストライク先行でいけていたら手を出してくると思うんですけど、見逃されているので、自分の実力不足かなと思う」と、手放しでは喜ばなかった。

 高寺に対しては、3回の2打席目と6回の3打席目で、ともにフルカウントまで粘られた。どちらも変化球をコーナーについたが、3ボールとなるなど見極められていた感があった。

 一方で、価値があるのは、今季阪神はここまで38試合で無得点試合はなかったこと。虎を初の零敗で牛耳ったことには「らしいですね。昨日か一昨日の記事で見たので、そういう意味では凄くうれしい」とほおを緩ませていた。