養子虐待死の放任で“懲役5年”の男が満期出所も「短すぎる」と批判殺到 高級外車で出廷、葬儀代3000円で物議の過去【韓国】

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韓国で生後1歳4カ月の養子に対する虐待を放任・助長した容疑で懲役5年を言い渡され、服役していた養父の男が5月13日に満期出所した。養子縁組から271日で赤ちゃんが死亡した事件の加害者が社会に復帰するというニュースに、ネット上では量刑の妥当性をめぐる批判の声が再び強まっている。

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男は2020年10月、養母の女が養子「ジョンインちゃん」を継続的に虐待して死亡させる過程で、これを放任・助長した疑い(児童福祉法違反)で起訴された。2022年4月、最高裁は養父の男に懲役5年、養母の女に懲役35年を言い渡した原審を最終確定させた。

ジョンインちゃんは2020年2月、生後8カ月の時にホルト児童福祉会を通じて夫婦に引き取られた。養母の女は、養子縁組からわずか1カ月後の同年3月から虐待を始めた。ジョンインちゃんの体のあちこちからあざや骨折の痕が繰り返し見つかり、保育園の教諭や小児科医らが3回にわたって児童虐待の疑いを通報したが、警察はそのたびに嫌疑なしとして処理した。

2020年10月13日、女はジョンインちゃんがご飯を食べないことに激高して腹部を数回踏みつけ、膵臓(すいぞう)が切断される致命傷を負わせた。その後、ジョンインちゃんは病院に搬送されたが、息を引き取った。生後1歳4カ月、養子縁組からわずか271日後のことだった。

そんななか、男が出所したというニュースが伝わると、ネット上では激しい批判の声が再び沸き起こっている。ポータルサイトやSNSには「1歳4カ月の赤ちゃんを死なせた人間が、わずか5年で社会に出てくるとは呆れて言葉も出ない」「ジョンインちゃんは永遠に戻ってこないのに、加害者は40代で再出発だなんて不公平だ」といった反応が相次いでいる。

(写真=サーチコリアニュース編集部)

特に、裁判当時に男がSBSの時事番組『それが知りたい』のインタビューで「周りがもっと早く知らせてくれていれば状況は違っていたはずだ」と責任を転嫁するような発言をした点や、法廷に高級外車で乗り入れながら、ジョンインちゃんの葬儀には3000ウォン(日本円=約300円)の額代しか出さなかった点などが再び注目され、怒りが増幅している。

この事件は、児童虐待に対する社会的な警戒心を高めるきっかけにもなった。2021年に「ジョンインちゃん法」と呼ばれる児童虐待犯罪処罰法の改正案が国会を通過し、児童虐待殺害罪が新設された。これにより、児童を虐待して殺害した場合には死刑、無期懲役、または7年以上の懲役が科されることとなった。

(記事提供=時事ジャーナル)