あのころの私は、これからも彼女と私は同じような人生を歩んでいくのだと信じていました…

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私は鈴木ナホコ(50代前半)。娘とふたりで暮らすシングルマザーです。娘のマシロが保育園に通っていたころ、同じ園に通うママ友・モエカさんとは毎日のように顔を合わせていました。向かい合う同じような外観と間取りのマンションに住み、同じ保育園に同い年の娘を通わせ、同じように家事や育児について悩み、考え方だって似ていて……。だからあのころの私は、これからも彼女と私は同じような人生を歩んでいくのだと信じていました。――あの出来事が起きるまでは……

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同い年の娘を持つママ友

モエカさんとご主人は、夫婦そろって同じ建設会社に勤めていました。地元では名の知れた会社で、子どものいない社長夫婦は仕事熱心なモエカさん夫婦と子どもたちをとても可愛がってくれているのだそうです。

人に恵まれ、社長夫婦から可愛がられているモエカさん。私はそんな彼女を、少し羨ましい気持ちで見ていました。でも当時の私は、まだ気づいていませんでした。

その小さな「いいなぁ」という気持ちが、やがて私たちの友情に影を落とすことになるとは……。

<第2話につづく>