パワハラお局が喋らなくなったら職場が一転!「使えない奴らの尻拭いをしてる」と思っていたが現実は!?【作者に聞く】

【漫画】本編を読む
教育係の坪川は、威圧的な態度と強い口調で後輩を追い詰めてしまうタイプの先輩だった。「この資料、何がダメなのかわかる?」と詰め寄り、「頑張るって言葉で努力した気になってるだけだよね?」とさらに畳みかける。謝るしかない後輩は萎縮し、職場の空気も重くなる一方である。そんな“あるある”の職場風景を描いたのが、白梅僚人(@eiichi_manga)さんの漫画「心のおブス絶対殺すマン」だ。



坪川は上司から呼び出され、「新人に辞められても困る」と教育係を外される。仕事はできるが、いつしか「できない人」が気になり、「自分がやったほうが早い」と思い込むようになっていた。しかし、自身の言い方がきつく、感情的であるという自覚はなかった。
そんな中、突如現れた魔法少女に「心のブスを退治する」と告げられ、坪川は声を封じられてしまう。やむなく無駄な会話を控える日々を送ると、徐々に職場の空気が柔らいでいく。あれほど張り詰めていた雰囲気が、嘘のように変わっていく展開は痛快そのものだ。
■「怖い人」ではなく「余裕がない人」だった
本作のきっかけについて白梅さんは、「過去のパワハラ体験です!」と語る。「実習先で指導者にパワハラじみた言動を受け、不快な思いをしたことがありました…(笑)」と振り返りつつ、「指導内容そのものには、ためになる部分もあったかもしれない」と気づいた経験が作品の出発点になっている。
「“パワハラする怖い人”から“適切な指導や感情コントロールする心の余裕がない人”に見え方が変わった」と語り、人間らしさを感じたことが物語につながったという。無自覚に相手を傷つけてしまう人も、きっかけ次第で変われる--そんな視点が作品全体を貫いている。
■改心の瞬間に込めた“救い”とスカッと感
見どころについては、「無自覚にパワハラをしていた主人公が改心するシーンです!」と語る白梅さん。「主人公が何を考え、最後どのように改心するのか、ぜひ最後まで見届けていただけますと幸いです...!」と呼びかける。
また、魔法少女の相棒である「たぬきゃ」のかわいさにも注目してほしいという。ラストの展開については、「主人公には救われてほしいという気持ちは最初からありました」と明かし、「パワハラという行為は非合理的」であるとしたうえで、「人は追い詰められているとそうした言動をしてしまうこともあるのではないか」と語る。
だからこそ、「心のブス」を抱えながらも、きっかけ一つで変わっていけるという希望を込めた結末になっている。読後には、スカッとしながらもどこか前向きな気持ちが残る。
■誰にでもある“心のブス”と向き合うために
「人間は誰しも“心のブス”を持っている」と白梅さんは語る。しかし、それは決して変えられないものではない。「ちょっとしたきっかけがあれば退治して、より美しく生きていけるはず」と信じているからこそ、この物語は救いのある形で締めくくられている。
続編については「落ち着いたらまた描きたい」とし、今後の展開にも期待が高まる。「いつも応援してくださり、本当にありがとうございます」と読者への感謝も忘れない。職場のモヤモヤを一気に吹き飛ばしてくれる、爽快な一作である。
取材協力:白梅僚人(@eiichi_manga)
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