小野田紀美氏の公式Xより

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小野田紀美経済安保・科学技術政策担当大臣は10日、閣議後の会見でフリーの記者(以下、記者)からレアアースをめぐって“挑発”ともとれる発言を繰り返され、“悲しげ”ともとれる表情を浮かべた。

小野田氏は、AI活用などについて記者たちの取材に対応。すると、記者が「高市総理の総選挙中の発言で、レアアース泥引き揚げで……」と話題にし、これまでの和やかな雰囲気を一変させた。

記者は、「『日本はレアアースに困らない』という総理発言と、小野田大臣の2月3日の『これからレアアース泥については実用化の可能性を検討する』という所管大臣発言は、明らかに食い違っている“閣内不一致”だと思いますが、これを是正しないのはなぜなんでしょうか。高市総理に発言撤回を求めないのは、飛ばされるのを恐れているせいなんでしょうか。要は高市さんに異を唱える形になるんで、更迭を恐れているせいなんでしょうか」と質問を連発。

これに小野田氏は、「何度も申し上げている通り、特に総理の言うことにコメントすることはないと言うに尽きると思います。閣内不一致とは思いません」と念を押した。実は、この記者との議論は初めてではない。先月13日、閣議後の会見においてもレアアースをめぐり小野田氏は同じ議論で火花を散らしていた。

冒頭の会見では、記者が「あと、3月18日の共同通信のインタビューで、レアアース問題の専門家岡部徹東大教授(に聞いた)記事を出しているのですが、読んだのでしょうか。重大なことが書いてあって、高市総理の発言に『いい加減にしろと思う』と。『日本の資源政策はとんでもないという印象を海外に与えかねない』『太平洋戦争中に日本はアメリカに負けない、という期待感を持たせた発言と重なり合うものがある』『高市総理は大本営発表みたいなことを垂れ流している』というような、警告に等しいインタビュー記事が出ていますが、お読みになっていないのでしょうか」などとけしかけ、押し問答を続けた。

昨年12月も小競り合い

小野田氏が手を焼くのも無理はない。昨年12月にも一悶着(ひともんちゃく)あった。

記者会見を開いた小野田氏の元には記者の姿が。旧統一教会の高額献金問題について、「韓国が本部の旧統一教会の高額献金、日本人の国富の海外流出は、外国人の迷惑行為に当たると思うが、これに取り組まない理由は、安倍(晋三)氏と教団のズブズブの関係がまた注目を浴びるのを避けるためなのか」と発言。

これに小野田氏は、「理由に関しては、以前申し上げたので、自分が取材した動画を確認してほしい」と述べ、過去の回答を参照するよう求めた。この理由だが、さかのぼること1カ月前の11月、会見でこの記者から類似の質問を受けた際、小野田氏は「所管外だ」「テロリストに対して私が何かコメントすることはない」と回答していた。

そういった経緯を踏まえた記者は「改めて聞いている」と食い下がると、経済安保担当相の記者会見は「私の所管に関して、省庁の意見を所管の大臣として話す場所」だと小野田氏が説明。そして記者に対して、「あなたの意見を語る場所ではないので、その辺は留意してほしい」と不快感を示した。

だが、納得しない記者は「外国人担当として、外国人の迷惑行為の一種ではないか、ということを聞いている。なぜ所管内にならないのか」と反発したが、小野田氏は「所管外だ。以上だ」と切り捨てた。

冒頭会見の終盤、小野田氏は怒りをにじませたような表情で「あの、なんで笑ってらっしゃるのかわからないんですけども、一つひとつそういったものに対してコメントすることはありません」と記者を振り払ったが結局、ラチが空かずに会見を終えた。

毎度、小野田氏の会見に登場するこの“名物”フリー記者。「問題記者」「出禁経験あり」のレッテルを貼られているが一体、何が聞けたら満足なのだろうか。