中川:僕はとにかく「開けっぴろげ」なんです。駆け引きは一切せず、思ったことは正直に伝えます。本当に好きになったら「好きになりました」と言うし、ホテルに行きたいと思えばそのまま言葉にします。

――正直に伝えることに、不安や躊躇はありませんでしたか?

中川:29歳のときにくも膜下出血で死にそうになった経験があるのですが、助かったとき、「これからの人生は余生だな」と思ったんです。漫画家を目指したのも、それからなんです。「どうなってもいい」という精神で20年くらい生きているので、「好きです」とかも開き直って言えてしまうのかもしれません。

「自分は一回死んだんだ」と思えば、大抵のことは怖くなくなる。その居直りが、婚活でも強みになっているのかもしれません。

<取材・文/都田ミツコ>

【中川学】
1976年生まれ、北海道出身。北海道教育大学釧路校教員養成課程(数学)卒業後、中学の数学教師の職に就くが、仕事がつらすぎて失踪・辞職。その後、2005年、札幌の風俗店でくも膜下出血を発症し、闘病生活を経て漫画家に。著書に『僕にはまだ友だちがいない』『くも漫。』『探さないでください』などがある

【都田ミツコ】
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。