9回無死2塁、逆転2ランを放ち祝福される泉口(8日)=渡辺恭晃撮影

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 巨人2−1広島(セ・リーグ=8日)――巨人が逆転勝ち。

 1点を追う九回、先頭のキャベッジが二塁打で出塁し、泉口が逆転2ランを放った。広島は好投した先発・森からの継投策が裏目に出た。

リーグトップに並ぶ3本目のアーチ

 零封負けで連敗する目前、巨人がわずか2球の逆転劇を演じた。泉口が1点を追う九回、右越え2ランで窮地を救った。

 この回先頭のキャベッジが広島の抑え、中崎の初球を捉え左中間二塁打に。一打同点の好機で、泉口は最初、送りバントの構えを見せた。ただ、これは「僕のサインミス。(三塁コーチの)川相コーチが来て『サインは出ていないよ』と教えてくれた」。ベンチは好調な左打者の打撃に懸けていた。

 頭を切り替え、「積極的にいこうと思った」。初球、143キロの内角速球を迷いなく振り抜くと、高々と舞い上がった打球は右翼ポール際へ。「(打球が)切れるかなと思ったけれど、何とか残ってくれた」。七回に失策で先制され、負ければ昨季から続くマツダスタジアムでの連敗が6に伸びていただけに、嫌なムードを振り払う一振りだった。

 11試合でリーグトップに並ぶ3本目のアーチ。昨季は133試合で6本だから、早くも半分だ。「タイプ的にホームランバッターではない。意識すると(打撃が)おかしくなるので」と話すが、今季は内角寄りの球を思い切りよく引っ張る場面も目立つ。広角に安打を重ね、一発長打も備えた気の抜けない打者に成長中だ。

 開幕から試行錯誤が続くオーダーの中、3番遊撃は一度も変わらない。信頼に応える殊勲打に、阿部監督は「昨日の悪い流れを引きずらずに素晴らしかった」と賛辞を贈った。常に「4番のボビー(ダルベック)につなぐことだけを意識している」と強調する3番打者が、力強い打撃で打線を先導している。(佐野司)