女優の郄石あかり(23)がヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は27日、最終回(第125話)を迎え、完結した。主人公・雨清水トキによる夫レフカダ・ヘブンの回想録「思ひ出の記」が完成。SNS上には“ばけばけロス”が広がった。舞台となった地元・松江放送局でイベント「最終回を見る会〜出演者と一緒に見届けよう!〜」が行われ、錦織丈役の俳優・杉田雷麟(23)と小泉八雲のひ孫で小泉八雲記念館館長・小泉凡さん(64)もゲスト出演した。

 <※以下、ネタバレ有>

 「バイプレイヤーズ」シリーズやNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」など会話劇に定評のある、ふじきみつ彦氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算113作目。松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日常を紡いだ。

 2人は約70人の参加者と最終回をリアルタイム視聴。トークショーを行った。

 ■杉田雷麟コメント

 最終回を島根のみなさんと一緒に見て、短い15分の間に笑って、泣いて、感動して、贅沢な体験をさせていただきました。

 錦織丈を演じる上で、兄貴を忘れたことは一度もありません。兄貴だったらどうするか考え、自分は兄貴じゃないから…と力不足を感じていたところから、自分が兄貴のようにならないといけない、と心情が変化していくのは、演じていて楽しかったです。

 物語の舞台が熊本に移り、丈は松野家の家族の輪に加わりました。おトキさん、ヘブン先生、司之介さん、おフミさんたちと一緒にお芝居をして、現場でもいい家族だなと思いましたし、オンエアを見て改めてそう感じました。視聴者の方にも、家族の温かさが伝わったのではないかなと思います。

 「ばけばけ」は私にとって大切な作品になりました。放送はこれで終わりますが、みなさん心の中にずっと残ってくれたら嬉しいです。

 今日、初めて松江に来ました。ドラマの収録をしていたころからずっと来たかったのでとてもうれしいです。夕日がきれいで美しい街並みですし、ドラマのポスターなどもよく見かけて、このドラマが愛されていることを感じ、うれしいです

 ■小泉凡コメント

 ヘブンが亡くなったのち、トキが葛藤しながらもヘブンとの思い出を語り始める場面は、トキのモデルであるセツの心の内は本当にこうだったのではないかと思わされました。このドラマでは、主題歌の歌詞にもある“散歩”が重要なシーンになっていますが、実際に八雲とセツも2人で、時に息子を伴ってよく散歩をしていたと聞いています。

 ドラマのセットとして再現されている小泉八雲の松江の旧居は、ドラマが始まってから非常に賑わっています。この半年、講演で全国各地に呼ばれていますが、ドラマや小泉八雲・セツの話題が全国に広がっている実感があります。

 このドラマは制作を始める段階からいろいろな相談を受けていたので、一緒に駆け抜けたなという思いです。出演者を含めた制作チームの和気あいあいとした空気感が、視聴者にも伝わったのではないかと思います。