トレイルもロードもどこでも走れるKEENの新作。タウンユースしやすい配色も好印象
アメリカ・ポートランド発のアウトドア・フットウェアブランド、KEEN(キーン)。昨年、約2年の歳月をかけて開発した「SEEK(シーク)」とともにトレイルランニングシューズ市場に参入。売り上げも好調だという「SEEK」に続いて、グラベル(砂利道)、ロード(舗装路)、ダート(泥・土・砂)に対応するマルチサーフェスモデル「ROAM(ローム)」を発売しました。
ロードも走れるトレランシューズ
「ROAM」の発売を記念して鎌倉で開催された試走イベントに参加。その機能性を体感してきました。「ROAM」はロードから軽いトレイルまで対応する万能なシューズ。グラベル、ロード、ダートに最適化された高さ3mmのラグ(アウトソールの突起)が採用されています。トレイルランニングシューズのラグは3〜6mmが一般的なので、「ROMA」のラグは浅めと言えます。アウトソールの素材は摩耗に強い高耐久ラバー。925マイル(約1,500km)に及ぶフィールドのランニングテストを実施済みとのことなので、耐久性はバッチリです。
足型は「SEEK」と同じく、広めのフォアフット設計。前足部にゆとりがあり、足指の自然な広がりがあり、窮屈感がありません。これはKEENらしいポイントですし、個人的には足指を使える感覚があると、トレイルを進むときに安心感があります。ミッドソールに採用されているのは、快適性・反発性・耐久性のバランスを追求したQuantumFoam(クアンタムフォーム)です。
一方「SEEK」に採用されているのは、より反発性とクッション性に優れたQuantumFoamX(クアンタムフォームエックス)。ロードを走っていると確かに「SEEK」の方が反発性を感じるのですが、柔らかさを感じるのは「ROAM」の方(あくまで筆者の感想ですが)。
「ROAM」の方がアウトソールのラグが浅く、設置面積が広いのがその理由なのではないかと思います。
ライド感はいかに!? ROAMはマルチに活躍する
いざ、トレイルへ。試走会当日は晴天でしたが、前日の夜から当日の早朝にかけて雨が降っていたこともあり、コースはところどころウェットな状態。シューズを試すには、グッドコンディションと言えるかもしれません。
マルチサーフェスモデルだけあり、土、砂利、木の根のいずれも快適に進んでいけました(途中で出てきた舗装路も)。ぬかるみも、ウェットな落ち葉の上も問題ありません。少し気になったのは下りの場面。ドライなところはスムーズに進めますが、ウェットな岩場、ぬかるみになるともう少しトラクションがほしいなと感じました(滑ったり転倒したりしたわけではないですが)。そういったシーンでは、「SEEK」の方が適していると思います。「ROAM」も「SEEK」もマルチに履けるシューズですが、走る場所がほとんどトレイルなのであれば「SEEK」をチョイスするのが良いのではないでしょうか。
後日、「ROAM」でロード、公園のクロスカントリーコース、河川敷などを走ってみましたが、どこも快適に走ることができました。クッション性も十分にあり、(とはいえ柔らか過ぎない)日々、ロードを走っているランナーのデイリートレーナーとしても使えるシューズだと思います。
普段はロードを走るのに使い、たまにトレイルを軽く走る(歩く)のに活用するという履き方もいいでしょう。旅行や出張時に、そのさまざまな場所を走り回る(歩き回る)のにも適しています。タウンユースしやすいデザインなので、活用の範囲はとても広く、一足持っているととても便利なはずです。

