『かこさとし 科学の絵本とともに』(河出書房新社)

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 『かこさとし 科学の絵本とともに』(河出書房新社)が3月24日(火)に発売された。

【画像】かこさとし生誕100年の愛蔵版書籍が発売

 代表作『からすのパンやさん』や「だるまちゃん」シリーズをはじめ、科学絵本や遊びの研究書など、子どもたちの好奇心と探究心を育む600点以上の作品を生み出してきたかこさとし。生誕100年を記念し、『かこさとし 科学の絵本とともに』が愛蔵版書籍として刊行。養老孟司、藤嶋昭との対談をはじめ、地球科学や天文学、生物学、医学など、科学分野の研究者による多数の寄稿を通じて、かこ作品に込められた思いや魅力にフォーカス。

 創作現場の写真やエピソード、有名作品の下絵など、貴重な資料も多数収録。時をこえて愛され続ける作品群の魅力を、多角的な視点から丁寧に紹介される。企画展『生誕100年記念「かこさとしの科学絵本」』も開催される。

■目次巻頭カラーかこさとし創作の現場へ/『宇宙』の下絵と完成図/代表作だるまちゃんシリーズかこさとしインタビュー科学の本の作り方――小さなアインシュタインたちへ 聞き手:林公代

対談×養老孟司 価値観が変貌する世界で、人間が考えるべきこと×藤嶋昭 子どもの好奇心に寄り添って――科学のおもしろさを伝えるとは

科学者が読むかこさとし地球科学 鎌田浩毅 「大地変動時代」の子どもたちへ地球科学 大河内直彦 地球という星を体感する天文学 縣秀彦 主体的で対話的、そして深い学びのために生物海洋学 長沼毅 『海』の生きものを数えてみた昆虫学 丸山宗利 こんな昆虫はたしかにいる医学 亀津絵里 医学の基本を知る化学 長谷川美貴 元素の魅力、美しい周期表経済学 鈴木愛一郎 かこさとしの経済学――その人と作品から考古学 大城道則 いつか『だるまちゃんとスフィンクスちゃん』を!教育学 山田正行 同じ喜びと悲しみの中で――子どもと遊び、子どもに学ぶ論考野上暁 伝承遊び研究家としての加古里子

エッセイ小林美香子 担当編集者が語るかこさとしかこさとしエッセイセレクション不肖不粋の父長靴――流れていった私の戦後あとがきセレクションかこさとしインタビューセレクションジャンル別作品紹介

かこさとし=中島哲 略歴かこさとし 著作リスト越前市 かこさとし ふるさと絵本館「砳」かこさとしプロフィール

■著者プロフィールかこさとし(加古里子)1926年3月31日、福井県武生市(現在越前市)に生まれる。33年、東京・板橋に転居。43年、成蹊高等学校入学。戦争のため2年生からは軍需工場に動員される。級友との交流をはかる目的で作った手書きの回覧雑誌に掲載した俳句が、国語の教師であった俳人・中村草田男の目にとまり、俳句の指導を受ける。ペンネーム「里子」はこの時の俳号に由来する。45年、東京帝国大学工学部応用化学科入学。46年、学内の演劇研究会に入り、子ども向けの演劇脚本を書き始める。48年、大学卒業後、昭和電工(当時)に入社。人形劇団プークに参加する。51年、東京・大井町のセツルメント活動に参加。52年、新たに活動開始した川崎のセツルメントに移る。以降、紙芝居や手作り絵本の創作を行う。59年、デビュー作『ダムのおじさんたち』刊行。以降、代表作の「だるまちゃんシリーズ」『からすのパンやさん』や『海』『宇宙』などの科学絵本をはじめとして、出版を中心に幅広く活躍。刊行数は600点を超える。2008年、『伝承遊び考』(全4巻)で菊池寛賞受賞。09年、日本化学会より特別功労賞受賞。18年5月没。

(文=リアルサウンド ブック編集部)