【強さが弱みに】中世武器風の尻尾を持つ巨大アルマジロ絶滅の理由とは【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

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自慢の重装備を人間に狙われた巨大アルマジロ「ドエディクルス」

【ドエディクルス DATA】
分類:哺乳類グリプトドン亜科  
絶滅時期:新生代第四紀更新世
生息地:南アメリカ

硬い甲羅が盾の素材に

 ドエディクルスは新生代第四紀更新世(約258万~約7000年前)に生息していた大型哺乳類で、分類上はアルマジロと同じ被甲目に属しています。大きさはまったく違いますが、見た目はアルマジロの仲間です。

 同時期に繁栄したグリプトドンの仲間は全長約3mといずれも大型ですが、更新世後期に登場したドエディクルスは、中でも全長約4mに達する最大種。長い尾の先端にモーニングスター(中世の打撃用武器)を彷彿とさせるトゲつきのこん棒を持つのが特徴です。実際に、このこん棒を使って捕食者から身を守っていたと考えられています。

 更新世はヒト属が進化した時期にあたり、中期になると現生人類であるホモ・サピエンス種も登場しました。その淘汰と進化の過程で、彼らが狩猟のターゲットとして目をつけたのがドエディクルスです。とりわけ、その硬い甲羅が、盾の材料として狙われたようです。

 強靭な甲羅を持っていても、人間の持つ俊敏性や組織力の前ではひとたまりもなかったでしょう。次第に数を減らしたドエディクルスとグリプトドンの仲間は、やがて絶滅へと追い込まれていきました。皮肉なことに自慢の武器が人間の目を引き、滅亡の原因となってしまったのです。

強靭な甲羅を持った巨大アルマジロ

ドエディクルスはアルマジロの仲間で同じ被甲目に属しますが、甲羅(装甲板)の結合部分に柔軟性がないため、アルマジロのように体を丸めることはできません。

トゲのついた尾で捕食者を撃退した

甲羅を盾の素材に、さらには肉を食料にするため、当時の人類に狩りのターゲットにされたようです。頑丈な体に加え、攻撃力のある尾を持っていても、組織立った人類の攻撃には耐えられなかったのでしょう。絶滅の原因として、ほかに気候変動によるものという説もあります。

名前の由来となったトゲのついた「すりこぎのような尾」で捕食者と戦ったと考えられています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』監修:今泉忠明