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正式発表は2028年 航続距離は?

イタリアのスーパーカーメーカー、ランボルギーニが、ブランド初となる電気自動車のコンセプトカーを初披露した。

【画像】ランボ初のEV「ランザドール」登場へ! デザイン/内装【細部まで見る】 全46枚

「ランボルギーニ・ランザドール」という4人乗りの試作EVで、量産モデルは2028年に登場する予定だ。


ランボルギーニ・ランザドール・コンセプト    ランボルギーニ

SUVの「ウルス」とミドエンジン・スーパーカーをつなぐ架け橋とも言えるルックスは、4シーターGTと呼びたくなる。その使命は、猛牛のDNAに忠実な「クラス最高のスポーツ性と運転の楽しさ」を提供することだ。

同社は、技術面の詳しいスペックを明らかにしていないが、ステファン・ヴィンケルマンCEOは我々の質問に対し、いくつかのヒントを与えてくれた。

「デザイン、パフォーマンス、航続距離の正しいバランスを得るために、今後数年に渡り研究していくだけの要素が多く存在しています」

「スペックを確定するには今は少し早過ぎますが、2028年に向けて、きっと300マイル(482km)くらいは必要になるのではないか」

デザインは? 全高はゴルフくらい

同社のデザイン部門を率いるミティア・ボルケルトは昨年、AUTOCARの取材に対しランザドールは「公道を走る宇宙船のようなスタイリング」というブランドの伝統を引き継ぐと明かしていた。

そして公開されたランザドールのスタイリングには、復活したカウンタックのような象徴的なランボルギーニ車から受けた影響をたしかに見つけることができる。


ランボルギーニ・ランザドール・コンセプト    ランボルギーニ

EVではあっても、ミドシップ・エンジンのスーパーカーを想わす前方寄りにキャビンを構えたフォルムはその代表だろう。

見たところ、ウラカンやアヴェンタドールよりも車高は高く、ランザドールの全高は1500mmほどのレベルにあるようだ。

つまりフォルクスワーゲン・ゴルフと同等の車高と考えていい。ただ、ドライバーのことをパイロットと表現するブランドだから「まるでジェット機に乗り込んだような」低いポジションをとることになるだろう。

内装 猛牛のDNAとサステナビリティ

宇宙船というコンセプトは、車内にも及んでおり、インフォテインメントスクリーンと空調のコントローラーを含む「パイロット・ユニット」を備えたセンターコンソールが中央に陣取る。

キャビンの内装には、イタリア国内から調達したサステナブルな素材が「ほぼ全面的に」使用されている。


ランボルギーニ・ランザドール・コンセプトの内装    ランボルギーニ

ダッシュボード、シート、ドア周辺にはメリノウールが使用され、鮮やかなステッチはナイロンとプラスチックをブレンドしたリサイクル素材だ。

シートの骨格は再生繊維を使って3Dプリントされたもので、車室を囲むカーボン・ルックなパネルも「サステナビリティ面の要件と我々のDNAにマッチした」天然繊維とカーボンファイバーを複合した素材を用いるという。

もっと「EVをエモーショナルに」

V10モデルのウラカン、V8を積むSUVのウルスといった内燃エンジン車は、量産終了時までの生産枠が完売となっている。これらのモデルは、今後プラグインハイブリッド仕様に置き換わる予定だ。

発表されたばかりのハイブリッド・スーパーカー「レヴエルト」は、2026年まで生産されるとの情報がある。


ランボルギーニ・ランザドール・コンセプト    ランボルギーニ

ヴィンケルマンCEOは、EVの「ランザドール」の生産台数目標について言及しなかった。

同社は昨年、過去最高の9233台を販売し、その半分以上をSUVのウルスが占めている。

ランザドールがウルスとスーパースポーツカーをつなぐ架け橋であることを考えれば、年産3000台以上と予想するのが妥当だろう。

「EVを本当にエモーショナルなものに様変わりさせる希望」を持っているというヴィンケルマンCEO。

ソフトウェアの進歩は、ランザドールの走りのキャラクターを引き立てると話しており、「今日のスーパースポーツカーを上回るハンドリングを実現する要素が、これからますます出てきますよ」と語ってくれた。