Intelが2022年から進めていたTower Semiconductor(タワーセミコンダクター)の買収計画を断念したことを発表しました。IntelとTower Semiconductorの双方が買収に前向きだったものの、規制当局が買収契約を承認しなかったことによって契約が不成立に終わったとのことです。

Intel Announces Termination of Tower Semiconductor Acquisition

https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/intel-news-aug-2023.html



タワーがインテルとの買収契約終了を発表 - Tower Semiconductor タワーセミコンダクター

https://jp.towersemi.com/2023/08/16/08162023/



Intelは2021年から他社が設計した半導体の製造を請け負うファウンドリサービスの拡充計画「IDM 2.0」を進めています。IntelはIDM 2.0の一環として日本にも工場を構えているファウンドリ「Tower Semiconductor」を約6200億円で買収する計画を2022年2月に発表しました。

Intelが約6200億円でイスラエルのファウンドリ「Tower Semiconductor」を買収すると発表 - GIGAZINE



by Morton Lin

2022年2月の計画発表時点で両社の合意が成立しており、規制当局の承認や各種手続きを経て約12カ月で買収が完了する予定でした。しかし、買収契約は取引期限の2023年8月15日になっても完了せず、両社は買収契約を終了することとなりました。

IntelとTower Semiconductorの買収契約を巡っては、中国の独占禁止法に関連する規制当局が買収の承認を遅らせていることが報じられていました。Tower Semiconductorが買収契約終了の発表に際して「必要な規制当局の承認に関して何の返答も得られなかった」と述べていることから、中国当局の妨害によって買収契約が終了に追い込まれた可能性が高いと見られています。

なお、Tower SemiconductorのCEOを務めるRussell Ellwanger氏は「Intelのファンドリビジネスに対する(IntelのCEOを務める)パット・ゲルシンガー氏のビジョンを実現するためにIntelに加わることを待ち望んでいました」と述べ、両社が買収に前向きであったことを強調しています。