娯楽施設火災 イベント責任者らに約18億円の賠償命じる判決 台湾

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(台北中央社)2015年に北部・新北市の複合型レジャー施設で起きた火災事故で被害を受けるなどした98人が同施設やイベントの主催者らに損害賠償を求めた集団訴訟で、台湾士林地方法院(地裁)は19日、イベント責任者の男性とこの男性が経営していたイベント会社2社に、合わせて約4億588万台湾元余り(約17億8600万円)の賠償を命じる判決を言い渡した。

火災はカラーパウダーを使用したイベントの開催中に発生。15人が死亡し、400人以上がけがをした。イベント責任者の男性は、業務上過失致死の罪で懲役5年の判決を受けて19年から収監されている。今回訴訟を起こしたのは、98人の被害者または被害者の家族で、総額26億元余り(約114億4000万円)の賠償を求めた。

判決では、照明器具がパウダーと接触するのを防ぐ有効な対策が取られておらず、照明の熱がパウダーに伝わり出火に至ったと説明。イベント責任者の男性とイベント会社2社は適切な予防措置を行わなかったとし、損害賠償の責任を負う必要があると指摘した。

一方で、イベント会社に会場を貸し出したレジャー施設については、イベントの共同主催者と認定することは難しいとして、連帯賠償責任を負う必要はないとした。原告側は判決結果について「受け入れられない」とし、控訴する考えを示した。同火災を巡っては別の337人も集団訴訟を起こしており、来月16日に裁判が始まる予定。

(楊淑閔、謝幸恩/編集:齊藤啓介)