これまで電話の音声のみだった110番通報ですがスマートフォンの普及により4月1日から新しい取り組みがスタートします。

 一般市民が写真や動画を送り現場の状況を警察に伝えることができる110番通報システムの本格運用が始まります。

 このシステムは事件や事故の情報を目で見て分かるように写真や動画で送ってもらおうことでより迅速で的確な対応を目指そうと2022年10月から試験運用が始まっているものです。

 110番通報をすると、まずは通常通りどんな状況なのかを尋ねられます。その後、スマートフォンでの撮影は可能か確認され映像や写真を送るウェブサイトのURLが送られてきます。あとは電話の指示のとおりに撮影し送信ボタンを押せば完了です。また、その場で撮影できない場合でも保存してある映像や写真を送信することも可能だといいます。

 試験運用では映像や写真を使った通報が県内では3月29日までに合わせて14件ありました。内容は行方不明者の捜索といった保護、救護関係が最も多く7件、そのほか暴行容疑や窃盗などです。全国では試験運用での通報は2月末までに2293件ありました。

 警察ではイベントでチラシを配るなど新しいシステムの周知と活用の協力を呼びかけるということです。