最近増えたリアワイパー有りの車、その理由は?

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フロントガラスには必ずワイパーが付いています。これは、道路運送車両の保安基準(第45条)に「自動車(中略)の前面ガラスには、前面ガラス直前の視野を確保できるものとして(中略)自動式の窓ふき器を備えなければならない」と定められているからです。

つまり、フロントワイパーはシートベルトやライト類などと同じように、必ず付けなければならないモノとして、法規上に定められているのです。

しかし、リアワイパーについては、法規上に明文化されていません。昨今はリアウィンドウにワイパーが付いている車が一般的になりつつありますが、実は装着は義務ではないのです。

実際、セダンやクーペには、リアワイパーが付いていない車も多いです。車にリアワイパーを付けるかどうかは、どのようにして決められているのでしょうか?

リアワイパーを備えている車の共通点は?

日産 新型セレナ

リアワイパーが標準装備されていることが多い車は、ミニバン、SUV、コンパクトハッチバックなどです。

これらの車に共通するのは、トランクではなくリアドアがあること。こうした車は1BOX、2BOX、2.5BOXなどと呼ばれ、リアタイヤのすぐ後ろに、地面に対して垂直に降ろされたドア(ハッチ)があり、その上部がガラスエリアとなっています。

このような形状の車が雨や雪などの気象条件で走行すると、リアタイヤが跳ね上げた水や泥、砂埃などが巻き上がり、リアガラスに付着してしまうのです。

リアガラスが走行中にすぐに汚れてしまうと、後方視界確保の妨げになってしまいます。これをリアワイパーで洗浄・拭き取りを行えるようにしているというわけです。

セダンにはリアワイパーがなくてもいい、その理由

画像はトヨタ クラウン 10代目

反対に、セダンのように、リアタイヤとリアガラスの間にトランクがあり、タイヤの跳ね上げた泥などが直接リアガラスに付着する可能性が低い車には、リアワイパーの装着は基本的に行われません。

ただし、降雪・積雪地で使用されることが想定される場合、リアガラスに雪が降り積もり、後方視界がゼロになる可能性があることから、寒冷地仕様に限り、リアワイパーを備えるセダンやクーペも存在します。

また、 軽自動車やコンパクトカーの廉価モデルでは、リアワイパーの装備がないモデルも存在します。一つグレードを上げると、リアワイパーが付くことが多く、これは単純なコストカットのために、装備を省いているといえます。

義務化ではないリアワイパーは外しても良い?

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では、元々装備されている車のリアワイパーを外しても問題はないのでしょうか。

前述の通り、リアワイパーの有無は、保安基準上の問題にはなりません。ただし、リアワイパーを取り外すことで、他の保安基準に抵触する可能性があることを知っておかなければなりません。

まずは、スイッチ類。基本的に車内の備え付けられたスイッチは、正常に作動することが求められます。

ワイパーと一緒に作動スイッチまで取り外せば問題はありませんが、ワイパーだけを外し、リアワイパーの作動スイッチを残している場合には、正常作動しないスイッチがあるということで、保安基準に抵触し、車検に通らない可能性が出てくるのです。

また、ワイパーを取り外した後の、車の状態にも注意が必要です。ワイパーブレードの取付部が鋭利な状態で、車体の外向きに飛び出している状態では、こちらも保安基準に抵触します。無用な突起物は無くし、車の外にいる人を危険な状態にさらさないということが求められるのです。

基本的には、リアワイパーを装備している車は「リアワイパーが必要になる可能性が高いと、メーカーが考えている車」と考えましょう。むやみにリアワイパーを取り外したりせず、十分な後方視界確保のために、リアワイパーを活用することが、安全運転への近道です。