<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日◇25日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6491ヤード・パー72>
用具契約を結ぶホステス大会で今季3勝目を挙げた山下美夢有。実はこの3勝すべてに共通点がある。それは、いずれかの日で青木瀬令奈と同組となっていることだ。
青木瀬令奈と山下美夢有でできた大ハート【写真】
今季1勝目となった「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」のときから山下は青木との相性の良さを語っていた。「本当に優しい先輩っていう感じで、いつも会うたびに声を掛けて下さって。私からするとお姉ちゃんみたいな存在。本当に人間性とかもすごいなって思ってます」。メジャーの戦いのなか、2人で仲良くハートを作る場面もあった。この時は決勝2日間とも同組だった。
「宮里藍 サントリーレディス」では予選ラウンド2日間同組に。そして今週は初日に同組でラウンド。「初めて『60』って書きました」と青木はマーカーとして日本ツアー記録を見届けた。
偶然か、必然か。青木にそのことをぶつけてみると「えー!? 鳥肌立ちました。怖い。なんででしょう(笑)」と驚きつつ、「でも、回りやすいのはあるかもしれないですね」と分析する。
「組の相性はあると思います。セカンドショットにかける時間だったり、グリーン周りのテンポ感とか。それが合いますね。自分が思っているタイミングと違うと“おっと”となってしまうときがあるんです。流れがいいのかもしれないですね」
青木のキャディ兼コーチを務める大西翔太氏が補足する。「(大会初日に山下と回った)青木さんも菅沼菜々さんも無駄がなく、プレーが早い。3人ともリズムとテンポが一緒だった。だから3人ともノーボギーでプレーすることができたんですね。組全体の雰囲気が『60』を後押ししたと思います」。そう、山下ばかりがスコアを出すわけではなく、青木も好プレーを見せるのだ。その切磋琢磨のすえに、山下が上回っているということなのである。
また、雰囲気という意味では青木はこんな部分も話してくれた。「後輩とはいえ、いいライバルというか吸収させてもらえる選手です」とリスペクトがあることも大きい。「今までは先輩のプライドがあったりして、なかなかそういったマインドではなかったのですが、今はいいものを盗もうと思っています」。互いに高めあえる存在だからこそ、好スコアが生まれるのだ。
とはいえ、援護射撃ばかりしているわけにはいかない。「次こそは、という感じはありますね」。今度は私が勝つ。そう言って不敵に笑った。(文・秋田義和)

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