W杯最終予選 オーストラリアは新戦力を招集 監督がコロナ感染で隔離に

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2022 FIFA W杯 アジア最終予選 オーストラリア代表 写真:AP/アフロ

 サッカーのワールドカップ・カタール大会の出場権をかけたアジア最終予選も、残すところあと2試合。

 勝てば本大会出場が決まるアウェイでのオーストラリア代表戦(3月24日)と、ホームでのベトナム代表戦(同29日)の大一番に、日本代表メンバーには4戦連続得点のMF伊東純也選手(ヘンク)やFW大迫勇也選手(神戸)、負傷から復帰したDF吉田麻也選手(サンプドリア)やMF三笘薫選手(サンジロワーズ)らが揃った。

 5大会連続6度目のワールドカップ出場を目指すオーストラリアは、4位のオマーンに勝点7差をつけており、プレーオフ進出となる3位以内は確定している。

しかし、2位以内での自動突破のためには日本を倒して、首位サウジアラビアとのアウェイでの最終戦につなげなければならない。

 ここにきてオーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督が新型コロナウィルスに感染したことが判明し、日本戦にはリモート体制で臨むことになった。

 オーストラリア協会によれば、監督は18日からの合宿入りへ向けて17日に受けたPCR検査で陽性が確認。1月にも感染。ベトナム戦には

オーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督が重要な2連戦に選出したメンバーは27人。経験値のある選手が主軸の日本に対して、代表デビューを待つ新顔5人に、代表戦出場5試合以下が6人。代表経験の浅い選手が11人というフレッシュな編成だ。

10月の日本戦に出場したメンバーは12人(先発8人、交代出場4人)が含まれているが、中心選手の一人であるMFアーロン・ムーイ選手(上海ポート)はコロナ感染で外れ、負傷の影響でFWアダム・タガート選手(C大阪)やMFライリー・マッグリー選手(ミドルスブラ)らが不在。代わりに新戦力がチャンスを得ることになった。

新顔の一人は、FWニコラス・ダゴスティーノ選手。所属のメルボルン・ビクトリーでは、3月15日のACLプレーオフの神戸戦に出場して2得点をマーク。試合には延長(3-4)で敗れたが、フィジカルの強さと決定力の高さは要注意だ。

そして、今回の初選出で話題を集めているのがFWブルーノ・フォレナローリ選手(パース・グローリー)だ。

 34歳のフォレナローリはウルグアイ出身。欧州や南米のクラブを経て2015年にメルボルン・シティに加入すると、高い得点力を発揮してAリーグで活躍。昨年11月に始まった今シーズンはパースで3季目を迎え、14試合に出場して7得点を決めている。

現地の報道によれば、アーノルド監督は彼の得点力だけでなく、勝者のメンタリティと闘争心も高く評価。今回の招集に間に合うように国籍取得手続きは急ピッチで進められ、FIFAによる代表資格変更の承認も日本戦までに得られる見込みだという。

オーストラリアでキャリアを切り拓いたフォレナローリは、今回の代表入りについて「僕はずっとこの瞬間を待ち望んできた」と代表チームのサイトでコメント。「オーストラリアはホームだ。僕にはこの国のために戦う理由がいくつもある。オーストラリアがW杯に出場するために、ピッチ内外で自分ができることはなんでもやりたい。この時を楽しんで、自分のベストを尽くす用意はできている」と語っている。


オーストラリア監督がコロナ感染で隔離に

ところが、ここにきてアーノルド監督の新型コロナ感染が判明。日本戦へ向けて、厳しい状況に立たされている。

オーストラリア協会の発表によれば、18日からのシドニーでの合宿入りへ向けて監督が17日に受けたPCR検査で陽性が確認され、地元自治体のガイドラインに従って自宅での隔離に入った。1週間の隔離期間を終えて陰性が確認すれば日本戦に戻れる可能性があるが、チームに戻るまではリモートで指示を出すという。

監督は1月にも陽性判定を受けており、メルボルンで行ったベトナム戦にはリモートで参戦。代わりに現場で指揮を執ったアシスタントコーチのレネ・メウレンステーンへ指示を送り、チームは4-0で勝利した。

 監督の感染隔離というハプニングに見舞われたオーストラリアだが、新戦力がもたらすプラスアルファの要素と、シドニーの83,500人収容のスタジアム・オーストラリアに駆け付ける地元ファンの応援を受けて、強い意気込みで臨んでくることは間違いない。タフな戦いになりそうだ。


取材・文:木ノ原句望