カーリング女子ロコ・ソラーレの藤澤五月【写真:AP】

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1次リーグ最終戦、同じ5勝4敗で涙を呑んだカナダ選手が日本勢に祝福の抱擁

 北京五輪は18日、カーリング女子準決勝が行われ、日本代表(ロコ・ソラーレ)は世界王者スイスに8-6で勝利し、初の決勝進出を決めた。銀メダル以上が確定。20日に英国との決勝に臨む。歴史的快挙につながったのが、18日の1次リーグ最終戦で決まった劇的4強。同じ5勝4敗で涙を呑んだカナダ選手は舞台裏で日本勢とハグを交わし、感動を呼んでいたが。その理由について本人が明かしている。

 感動のシーンだった。18日の1次リーグ最終戦、日本はスイスに敗れ、選手たちは敗退を覚悟した。しかし、試合からほどなく、4強進出の可能性があった韓国が敗れ、一転して4強進出。知らせを聞いた選手たちは涙した。一方で、日本、英国と同じ5勝4敗で並んだカナダは「ドローショットチャレンジ(DSC)」の差で敗退。しかし、インタビューエリアで47歳のジェニファー・ジョーンズは藤澤五月と吉田知那美に声をかけた。

 約20秒もの間、ハグを交わして祝福。激励も受けた2人は再び涙した。ツイッターで「ジョーンズによる行動は素晴らしい」と紹介していたカナダ公共放送「CBC」のデビン・ハーロウ記者はその後、ジョーンズ本人にインタビューを実施。その理由を聞いた動画が、同局の五輪専門公式ツイッターで紹介されている。

 ハーロウ氏に「試合後、素晴らしい瞬間がありましたね。あれは日本のカーリング選手たちにとって力になっていると思います。あれはどういう理由があったのか。何を話していたのですか?」と問われたジョーンズは「最後の試合に勝って、他のチームの試合展開を見ていました。私たちが望むような展開ではありませんでした」と落胆があったことを明かした。しかし、その後に取った行動が日本への祝福だった。

ジョーンズ「彼女たちは私にカーリングとは何かを教えてくれます」

「コリーン(CBCのレポーター)と話している時、メディアに話している日本の選手たちを見かけたんです。彼女たちに『おめでとう』と言いたかったんです。彼女たちは私にカーリングとは何かを教えてくれます。純粋な喜び、仕事に対する姿勢、スポーツマンシップ、試合への愛、そして氷上で全て出し切ること。

 彼女たちはジェットコースターに乗っているような感覚だったでしょう。なぜなら韓国が勝ったら、彼女たちは敗退してしまったのだから。よく分からないけど、何かしてあげたかったんです。だからハグをしたり、『一生懸命頑張ったね、おめでとう』と言いたかったんです。私は彼女たちを誇りに思っています」

 このように話し、日本への敬意を明かしたジョーンズ。強豪カナダを牽引してきた47歳は、気高い敗者だった。

(THE ANSWER編集部)