なぜ海外で高値取引? 車庫/車検/燃費基準ステッカー/JAFバッジ 背景にJDM
もくじ
ー アメリカ西海岸から世界に拡大「JDM」人気
ー TEIN/HKS/FALKENも「クール」
ー 最近では日本独特のあのステッカーたちも人気
ー イーベイで多く出品 偽物も多い
アメリカ西海岸から世界に拡大「JDM」人気
日本車そのものや日本車のカスタムやチューニングパーツの人気はもちろん、近年は車庫証明や車検、燃費基準など「日本独自の公式ステッカー」にも人気が集まっている。
日本では「ダサい」「はがしたい!」「かっこ悪いので貼ってない」というひとも多い中、海外のJDMファンにとって日本でしか入手できない本物の非売品ステッカーはマニア垂涎のアイテムとなっている。
「JDM」とは何なのか?
JDMとは、「Japan Domestic Market」のことで、直訳すると「日本国内市場」となるが、意味としては「日本で生まれた日本独自の保安基準、装備、仕様、カスタムスタイル」などの総称である。
具体的に例をあげてみよう。
・オレンジ色のウィンカー(アメリカ市場では欧州車もウィンカーは赤が主流。日本車はほぼオレンジ色)
・水中花シフトノブ(その昔、流行ったアレ。日本では絶滅したと思っていたらアメリカではJDMアイテムとして人気)
・小径ステアリング&深リムホイール(とくに70年代までのクラッシックな日本車)

・リベット留めのオーバーフェンダー(ロケットバニー、PANDEM、LBのボディキットでおなじみ)

・サイドバイザー、ドアバイザー(英語ではSide Window Visors Guardsドアなどと呼んでいる。雨が多い日本ならではのアイテム)
などの装備のことを示す。
もちろん、これら以外にも日本でも高い人気を誇るブランドがJDMの世界で人気だ。90年代終わりから北米に拠点を構えてきたパーツメーカーも多い。
TEIN/HKS/FALKENも「クール」
2000年代初頭からアメリカに拠点を置いてきた日本のパーツブランドとは
北米で「スポコン」の人気が確実になったのは90年代半ば以降だが、その動きに合わせて同時期以降北米に拠点を置いて販売やメンテナンスを展開する日本のパーツメーカーも増えてきた。
TEIN(車高調)、HKS(排気系チューニング)、GReddy(当初はトラストの海外ブランド名)、BRIDE(スポーツシート)、RAYS(ホイール)の他、タイヤブランドでは、TOYO TIRES(トーヨータイヤ)やFALKEN(ファルケン)がJDMの世界では人気だ。

また、経営破綻してしまった「TAKATA」ブランドのレーシング用フルハーネスベルトも、根強い人気がある。

こちら、経営破綻前から製造は子会社のシュロスによって行われていたが、スポコン、JDMにはやっぱりタカタのあの緑色のフルハーネスが似合うと考えられるようだ。
と、ここまでは一般的なJDMスタイルとして人気のブランドやアイテムを紹介したが、実はこれら以外に、日本では「ダサい」「かっこ悪い」とされていていまいち人気がない、国交省や警察庁が関わる公式ステッカーが世界で人気を集めつつある。
一体どんなものなのか?
最近では日本独特のあのステッカーたちも人気
これも究極のJDMカスタム? といえるかもしれない。
おなじみの車庫証明ステッカー、燃費基準達成車、低燃費車などのステッカーも熱狂的なJDMファンにはたまらないレアアイテムだ。




とくに、25年ルールなどで右ハンドルのままアメリカに輸入された日本車に、これらのステッカーが貼られているだけで車両価格に影響を及ぼすという情報もある。
ところで、これらのステッカーは当たり前だが非売品。
国交省や警察など、公的機関によって発行されるステッカーだから、本来ならそう簡単には入手できないはずなのだが…どうやら、オークションサイトなどで入手しているケースもある模様。
中には堂々とコピー品を販売している例もある。次項で詳しく見ていこう。
イーベイで多く出品 偽物も多い
海外オークションサイトのeBay(イーベイ)には、これらのステッカーが偽物、本物いろいろと出品されている。
どのような出品名かというと、どのステッカーも基本はフロントウインドウやリアウインドウに貼るステッカ―となるため、総称としては『JDM Window』などの愛称(?)で呼ばれている。
定期点検ステッカー、車検(検査標章)ステッカー
Japanese inspection Safety CheckedやJapanese Car Inspection Stickerなどと呼ばれる。
とくに、時計型の定期点検ステッカー(以下)は、clock decal stickerなどと呼ばれている模様。
なお日本において、車検ステッカーは車検証と同様に重要なもので、指定の場所への貼り付けが義務付けられている。
時計のような形をしているので、クロック・デカール・ステッカ―と呼ばれる
車庫証明(保管場所標章)ステッカー
Japan OEM Parking Decal Stickerまたは、JDM Parking Permit Decal Stickerなどと呼ばれる。
ご存知の通り車庫証明ステッカーは車庫証明の申請が受理され、クルマの保管場所があることを証明する書類と一緒に交付されるもので後面ガラスに(視界を妨げないような場所)はり付けることが定められている。
これは、偽造品も多く出品されているが、中には本物と同様に見えるものある。英語にすると、permit(許可)の単語が出てくるあたり、「駐車許可証」と勘違いされているケースも多そう。
なお、「OEM」というのは、純正ではないという意味。つまりコピー品ということらしい。
イーベイには、本物の車庫証明ステッカ―も多数出品されている
この他、もっとレアなJDMアイテムとしては、JAFのバッジがある。特に人気なのはレジン製のバッジだ。
実は平成7年を最後に製造中止となって以降はステッカーまたはアクリル製のバッジになっている。レジン製は激レアアイテムなのだ。

こちらはカンボジアで見つけたJAFのレジン製バッジ。グリルについたまま日本から持ち込まれたものだろう
なお、車検ステッカーや車庫証明ステッカーは必ずクルマに貼らなくてはならない。特に車検ステッカーを意図的に貼らないと道路運送車両法第109条に基き、なんと50万円以下の罰金が課せられる。
車検切れのクルマを走らせているのと同じ罪になるのでご注意を。
