【漢字トリビア】「福」の成り立ち物語
「漢字」、一文字一文字には、先人たちのどんな想いが込められているのか。時空を超えて、その成り立ちを探るTOKYO FMの「感じて、漢字の世界」。今回の漢字は「福の神」「祝福」の「福」。始まったばかりの一年が幸福に満ち溢れますように……、そんな願いをこめて、その成り立ちをひもときます。

「福」という字のむかって右側、漢数字の「一」に「口」、その下に「田」と書く部分(畐)は、ふくらんだ器の形を表しますが、ここでは特に、酒樽を意味しているといいます。
左側の「ネ」と書く「示(しめす)」へんは、神への供え物を載せる机の形。
そこから「福」という漢字は、神前に酒樽を供えて幸いを求めることを表し、「さいわい、神のたすけ、恵み」といった意味をもつようになりました。
いにしえの頃は、酒づくりそのものが聖なる神事。
専用の祠(ほこら)で祝詞をあげながら行われていました。
原料となる穀物を育み、美味なる味わいを醸し出すのは神の采配。
出来上がったお酒を神棚に供えたその後は、村中のみなでお福分け。
神様に感謝を捧げつつ、至福の宴が始まります。
ではここで、もう一度「福」という字を感じてみてください。
豊穣の神・大黒天、商売繁盛の恵比寿様、学芸の女神・弁財天。
勝負ごとなら毘沙門天、家庭円満の布袋尊。
長寿を授ける福禄寿に寿老人。
国や宗教を超えて集まり、福を届ける最強の神様「七福神」は、江戸時代の人々を中心に信仰を集めました。
江戸初期の短編『梅津長者物語』には、私欲を一切持たず、人助けをして暮らしていた貧しい夫婦の逸話が記されています。
その行いと信心深さを尊いものとした七福神たちは、彼らの粗末な小屋に住むためやってきて、にぎやかな酒の宴を催します。
やがて夫婦は「梅津の長者」として代々栄えた……、というお話。
お酒とは本来、誠実に、正直に生きてきた人々に与えられる神様からのごほうび。
努力をたたえ、背中を押し、憂いを忘れさせる魔法の薬でもあります。
そんな幸福なお酒を味わう機会が、今年もたくさん、ありますように。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら……、
ほら、今日一日が違って見えるはず。
*参考文献
『常用字解 第二版』(白川静/著 平凡社)
『〈日本人の心のふるさと〉 神と仏の物語』(小松庸祐/著 大法輪閣)
『知っているとうれしい にほんの縁起もの』(広田千悦子/著 徳間書店)
1月13日(土)の放送では「案」に込められた物語を紹介します。お楽しみに。
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【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】 http://www.tfm.co.jp/link.php?id=7120
聴取期限 2018年1月14日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ http://www.tfm.co.jp/timefree_pr/)
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
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<番組概要>
番組名:感じて、漢字の世界
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時 :TOKYO FMは毎週土曜7:20〜7:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:山根基世
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/kanji/
◆◇120名様に「オリジナルグッズ」が当たる! 感謝キャンペーン実施中◇◆ https://secure.gsj.mobi/mv-sp/Questionnaire2.Index/?enquete_id=20171219

「福」という字のむかって右側、漢数字の「一」に「口」、その下に「田」と書く部分(畐)は、ふくらんだ器の形を表しますが、ここでは特に、酒樽を意味しているといいます。
そこから「福」という漢字は、神前に酒樽を供えて幸いを求めることを表し、「さいわい、神のたすけ、恵み」といった意味をもつようになりました。
いにしえの頃は、酒づくりそのものが聖なる神事。
専用の祠(ほこら)で祝詞をあげながら行われていました。
原料となる穀物を育み、美味なる味わいを醸し出すのは神の采配。
出来上がったお酒を神棚に供えたその後は、村中のみなでお福分け。
神様に感謝を捧げつつ、至福の宴が始まります。
ではここで、もう一度「福」という字を感じてみてください。
豊穣の神・大黒天、商売繁盛の恵比寿様、学芸の女神・弁財天。
勝負ごとなら毘沙門天、家庭円満の布袋尊。
長寿を授ける福禄寿に寿老人。
国や宗教を超えて集まり、福を届ける最強の神様「七福神」は、江戸時代の人々を中心に信仰を集めました。
江戸初期の短編『梅津長者物語』には、私欲を一切持たず、人助けをして暮らしていた貧しい夫婦の逸話が記されています。
その行いと信心深さを尊いものとした七福神たちは、彼らの粗末な小屋に住むためやってきて、にぎやかな酒の宴を催します。
やがて夫婦は「梅津の長者」として代々栄えた……、というお話。
お酒とは本来、誠実に、正直に生きてきた人々に与えられる神様からのごほうび。
努力をたたえ、背中を押し、憂いを忘れさせる魔法の薬でもあります。
そんな幸福なお酒を味わう機会が、今年もたくさん、ありますように。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら……、
ほら、今日一日が違って見えるはず。
*参考文献
『常用字解 第二版』(白川静/著 平凡社)
『〈日本人の心のふるさと〉 神と仏の物語』(小松庸祐/著 大法輪閣)
『知っているとうれしい にほんの縁起もの』(広田千悦子/著 徳間書店)
1月13日(土)の放送では「案」に込められた物語を紹介します。お楽しみに。
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聴取期限 2018年1月14日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:感じて、漢字の世界
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時 :TOKYO FMは毎週土曜7:20〜7:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:山根基世
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/kanji/
◆◇120名様に「オリジナルグッズ」が当たる! 感謝キャンペーン実施中◇◆ https://secure.gsj.mobi/mv-sp/Questionnaire2.Index/?enquete_id=20171219
