庵野秀明氏が総監督・脚本をつとめたことでも話題の大ヒット映画「シン・ゴジラ」。もうご覧になりましたか? この夏は全国で「発声可能上映」が行われるなど、もはやその人気はマッドマックス状態! 今回は東京の街と共に歩んできた、ゴジラのお話です。


初代ゴジラは何メートル? 東京の街と共に成長する「ゴジラの身長」



日本で最も有名な怪獣、ゴジラ。
今年の夏、再び注目を浴びましたが、皆さんがご存知のとおり、ゴジラが初めてスクリーンに登場したのは今から60年以上前。1954年のことです。

初代ゴジラと呼ばれる昭和29年に公開された映画「ゴジラ」。
製作費に1億円をかけたという超大作でした。
60年前の1億円、というのはただごとじゃありません。
当時は映画の入場料が100円、初任給が6000円の時代。
日本でトップクラスの撮影技術を使い、「ゴジラ」は作られたのです。

終戦からたった9年で公開されたゴジラは、ただのパニック映画ではありませんでした。
水爆実験から生まれたゴジラという背景はもちろん、映画の中のワンシーンに「また疎開か、いやだなぁ」という庶民のセリフがあるなど、当時の時代背景を感じることができます。
手塚治虫や水木しげるなど、私たちが知る著名人もゴジラを絶賛。
あの三島由紀夫も、「文明批判の力を持った映画だ」「着想も素晴らしく面白い」と評価したそうです。

ところで、東京の街を次々と破壊するゴジラ、実は作品ごとに身長が変わっているのをご存知でしょうか。
初代ゴジラの身長は、50m。
60年前は、日本の高度成長期のちょうど始まり。
50m以上の建造物はなかなかなかったので、この身長のゴジラでも驚異でした。
今の200mを超えるビル群の中に初代のゴジラを置いてしまうと、かなり迫力不足。
どんなに暴れても高層ビルやタワーを倒すことは難しそうです。

その後、80m、100m、108mと身長を伸ばしていくゴジラ。
東京に高いビルが建てられていくにしたがって、ゴジラのサイズも大きくなっていったのです。
今年公開された「シン・ゴジラ」の身長は118.5m。
これは、牛久の大仏とほぼ同じ高さだそうです。迫力満点ですね。

東京の街の変化と共に、伸びていくゴジラの身長。
さて、数十年後には、いったい何mになっているのでしょうか。

文/岡本清香

TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「東京の街と、ゴジラの身長」として、9月8日に放送しました。

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