学生の窓口編集部

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1月27日放送、「スッキリ!」(日本テレビ)では、狛犬の盗難。神社に置いてある狛犬。それが盗難されている。岡山県内で狛犬の盗難が相次ぎ、県内では8箇所の神社が盗難にあった。盗られた狛犬には共通点があった。それは備前焼の狛犬であるということ。倉敷市の荒神社では、台座には焼き物の破片が残されていた。岡山県内には、備前焼の狛犬が約250対存在する。普段、宮司が常駐せず、氏子が交代で清掃などを行っている神社は夜は無人になるためセキュリティが弱い。新たに狛犬を備前焼で作ろうと思うと、2体1対で約400万円ほどかかる見通し。倉敷市の鯉喰神社でも盗難にあい、鯉喰神社では片方だけが盗まれた。警察では、売却が目的で、ひと気のない神社から盗みだしたとみて、捜査している。

古美術商に話を聞くと、一番価値が高いものは、備前焼かどうかは関係なく、桃山時代のモノが最も高く取引される。だが、一般に、市場に狛犬が古美術業界に出回ることはなく、まず考えられないとのこと。備前焼は平安末期から鎌倉初期にかけて誕生した焼き物のスタイル。だが、神社に備わっている備前焼の狛犬は、作られたものは昭和初期のもの。なので美術的価値はほぼないと言っていい。なぜ盗まれたのであろうか。国内で狛犬が流通することはなく、流通していたらすぐに見つかるはずだ。だが、海外になると話は違う。海外には盗品を売るルートが存在しているという。

被害にあった神社8箇所は、普段は宮司が常駐しておらず、夜中はひと気もなく真っ暗になる。備前焼の狛犬は、多くが中身が空洞になっており、重さは約30キロ前後となる。全部石でできているものに比べてだいぶ軽めになっている。

岡山県警では、美術品のルートなども踏まえて、狛犬を捜索しているが、盗まれた狛犬は見つかっていない。神社には狛犬が欠かせないが、新たに作るとなると約400万円で、人の少ない神社にとっては大きな痛手だ。また対策を講じなければ2度めの盗難に再度あう可能性も捨てきれない。一体誰が何のために盗んだのか、国内での美術品としての価値がないことはすぐに分かるはずだが、海外に盗品を流すのか、まだ犯行の全貌は見えていない。狛犬の盗難というやっかいな問題が起きて、岡山の神社が警戒している。