スウェーデンは理想の国は本当か。街中イケアだらけの街
12月14日放送、「日経スペシャル 未来世紀ジパング 〜沸騰現場の経済学〜」では、ノーベル賞にわくスウェーデン特集。
12月10日、ノーベル賞の授賞式がストックホルムで開催された。スウェーデンは、祖先はヴァイキング、高福祉の国。
イケアは売上3兆9,000億円を誇る。拠点のエルムフルトを訪れると、街はイケアだらけだった。1970年にヒットした伝説の椅子は、日本人デザイナーのものだった。イケアのデザインの中枢、イケア・オブ・スウェーデンを訪ねると、世界的にヒットしたさまざまな商品があった。家具から雑貨まで低価格でシンプルなものが特徴。イケアの名前は創業者のイニシャルと故郷からとったという。5歳でマッチ売りをはじめ、21歳で家具店をオープンした。ショールームを作り大成功したのだ。
ラップランド地方にはトナカイがたくさんいる。トナカイを追いかけていたのは先住民族のサーミ人。トナカイの肉は高級品だという。ヨックモックという街を訪ねた。ヨックモックは日本では有名な洋菓子店。地元の人に食べてもらうと、ルールロンと同じ味だという。創業者の藤縄氏は、1969年にヨックモックを訪問し、もてなしに感銘を受けて社名をヨックモックにしたのだという。
スウェーデンの一人あたりGDPは世界7位。世界的企業も多い。例えば、H&Mは世界一のファストファッション企業となった。他にも、エリクソン、スカンジナビア航空など世界的企業がたくさんある。国内市場が小さいので、海外に出ていこうと最初から考えており、グローバル化が進む。また、シリア難民キャンプにも仮設住宅を貸しており、ドイツに続いて受け入れは2位となっている。
一方、スウェーデンは、移民問題や自殺率などの社会問題もある。が、国民の幸福度ランキングでも常に上位。国民が自分自身を幸せだと思っているのだ。
高い税金の代わりに高福祉を実現している。消費税は25%もの高さだ。ただし、税率はモノによって異なり、食料品、交通費などは12%、書籍や新聞などは6%なのだそう。生活必需品や教養を身に付けるためのものは、税率が安く抑えられている。この高い税金を使って、社会保障を充実させているのだ。
税金は高いが、納税に関する意識も高く、それほど社会に不満は蔓延していない。むしろ社会保障が充実していることを誇らしく思っている人が多いのだ。ベビーカーを押している女性は公共バスも無料。こういったところに社会福祉が散りばめられている。スウェーデンの社会保障は、日本とは異なり、日常からそばにあり、税金がちゃんと使われていることを実感させてくれる目に見えるモノである場合が多い。
