iPhoneもAndroidも実現できなかったスマホに生まれ変わるWindows Phone

写真拡大 (全4枚)

「スマホと言えばiPhone」というくらい、日本ではiPhoneユーザーが多い。またiPhone以外を使っている人は、XperiaやAQUOS、Arrows、GalaxyなどグーグルのAndroidスマホを使っている。

だが最近になってWindows のスマホにも再び大きな注目が集まってきている。
その理由は、7月29日から無償アップグレードの提供が開始されたマイクロソフトの最新OS「Windows 10」が、スマホ向けにも提供される予定だからだ。

現在パソコンでWindows 7、Windows 8/8.1を使っている人は無料でWindows 10にバージョンアップできる。1年もすれば周りのパソコンのほとんどがWindows 10になっていることだろう。
そしてこの秋にはWindowsスマホにもWindows10へのアップグレードが予定されている。つまり手のひらに乗るスマホが、Windowsパソコンとほぼ同じ機能と使い勝手を持とうとしているのだ。

Windowsのスマホは現在「Windows Phone」と呼ばれる製品のみが発売されている。最新モデルのOSはWindows Phone 8.1が搭載されている。
だが日本では2011年に発売されたau『IS12T』しかWindows Phoneは販売されなかった。

しかし2015年の今年、大きな動きが起きた。
まずマウスコンピューターが『MADOSMA』を6月に販売開始。またプラスワン・マーケティングから『KATANA01』『KATANA02』がこの秋発売予定と発表されたからだ。


プラスワン・マーケティングは6月に新製品発表会を実施、Windows Phoneスマホを2機種投入


これら日本発のWindows Phoneは、既にニュースでその名前を聞いたことのある人もいるだろう。
Windows Phoneスマホは、この秋にWindows 10に対応する。
この大きなパワーアップにより、仕事でもプライベートでも、iPhoneやAndroidでも実現できていない、これまでにないスマホに生まれ変わろうとしている。

現状のWindows Phone(Windows Phone 8.1)は、すでにiPhoneやAndroidスマホと同じように使えるほど、機能や操作性は追いついている。
画面も大型化され、動作もサクサクと動くようになり、低価格な製品も充実している。格安なAndroidスマホとも十分に戦えるだけの性能を既に実現しているのだ。

だがWindows Phoneに期待がかかるのは、本命ともいえるWindows 10へのアップグレード後だ。


マウスコンピューターのMADOSMA。大型画面にタイルのユーザーインターフェースは使いやすい


Windows 10になったWindows Phoneは、パソコンやタブレットと共通の操作、共通のアプリストア・アプリの利用が可能になる。またオフィスアプリは、データをクラウド経由で共有することができる。オフィスのパソコンで仕事をしたまま、外出してもWindows Phoneで引き続き同じ文章を開いて作業することもできるのだ。

パソコン、タブレット、スマホ、全ての機器でWindows 10の同じ操作で作業ができる。これは、iPhoneでもAndroidでもいまだにできないことだ。

企業にとっても社員のパソコン、タブレット、スマホ全てがWindows 10で統一できるほうが便利なことは言うまでもないだろう。
PC向けに開発したアプリは、そのままスマホでも利用できる。また会社のパソコンに保存しているデータも、そのままスマホで利用できるなどのメリットは計り知れないほど大きい。もちろん、こうしたメリットは、個人ユーザーでも同じように受けられる。

このようにWindows 10登場後のWindows Phoneは、企業や個人にとって大きな恩恵を
もたらす。
特にPCメーカーは企業向けの大量導入が期待できるため、この秋には多数の新製品を提供し始めると見られている。
大手メーカーでもLGが5月に久々となるWindows Phone『LG Lancet』をアメリカで発売する。またHTCもAndroidスマホの中身をそのままWindows Phoneに入れ替えた製品を発売中だ。


2015年になってLGもWindows Phoneスマホを投入。各社の動きが活発化している


さらにはWindowsの開発元、マイクロソフトも同社のWindows Phone『Lumiaシリーズ』を2015年になってから続々と投入。今年2015年になってから全世界で発売・発表されたWindows Phoneは、大手から新興メーカーまで合わせると20機種を超えている。

日本でもMADOSMA が4年ぶりに発表された。まだ利用者は、一部の愛好者や企業など利用者は限定されているようだが、もしWindows 10へのアップデートが行われれば、今まで以上の利用者拡大が期待できる。

一方プラスワン・マーケティングから『KATANA01』『KATANA02』はWindows10となって登場することから、パソコンとセットで買う人も出てくるだろう。

今はまだあまり目立たないWindows Phoneスマホだが、Windows 10の登場・対応後の動向は注目しておいたほうがよさそうだ。


山根康宏