Google GlassでAR観光ナビ (後編):平和記念公園散策、「上を見すぎて危ない」の声も

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中国総合通信局と山陰スマート観光プロジェクトは、広島でGoogle Glassを使ったARと観光を組み合わせた実証実験を行いました。前編で実験内容を説明しましたが、後編では実証実験の模様をお伝えします。

残念ながら当日の広島はあいにくの雨模様。15時過ぎに、少しずつ雨が小降りになってきたこともあり、屋外に出ました。実験は広島平和記念公園内にある「原爆ドーム」「原爆の子の像」「原爆死没者慰霊碑」「広島平和記念資料館」の4ポイントで実施されましたが、今回はその中の原爆死没者慰霊碑と原爆ドームに向かう参加者の後を追いました。

 

原爆死没者慰霊碑に向かう参加者は、Google Glassの独特な見え方に最初は少々戸惑っていました。しかし、しばらくすると慣れた様子でナビに従って歩行。やや目線が上方向になってしまうのは、Google Glassならではと言えるのかもしれません。

「ふらっと案内」アプリには、そのスポットの解説も表示されるため、ガイドブックいらず。広島に来て、広島平和記念公園を訪れてみたものの、何を見ていけばいいのか分からないというときに役立ちそうです。参加者も無事に原爆死没者慰霊碑までたどり着くことができました。

続いて、原爆ドームに向かう参加者に同行。先の参加者と同様、Google Glassでの画面の見え方に最初は少々戸惑っていた様子でしたが、音声ガイダンスが始まると、足取りもスムーズになります。2人目の参加者は、協議会の会長代理を務める広島修道大学経済学部 脇谷直子教授のゼミの学生とのこと。「手をあけたまま情報を見ることができるので、スマホより便利。特に今日のような雨の日は、傘を持ちながら使える」と、気の利いた感想を話していました。

しかし、原爆ドームに向かう途中で、Google Glassが電池切れになってしまうアクシデントも。アプリを使っていると、1〜2時間しか電池が持たないとのことで、実用化に向けてはデバイスのさらなる進化が必要になりそうです。

また、2人目の参加者も話していましたが、「上を見すぎてしまって歩きながら使うと、足元が危ない」というように、Goolge Glassは目のやや上、顔でいうと眉毛から額に近いところに情報が現れます。長く使っていれば慣れるのかもしれませんが、もう少し、自然に情報が見えたほうが誰にとっても使いやすくなるのかもしれません。

デモ終了後、報道陣もGoogle Glassをかけることができましたが、まさに2人目の参加者のコメントどおりで、目線がどうしても上を向いてしまいます。筆者は、Google Glassをかけるのは3回目。昨年のGoogle I/O、3月に開催された「Wearable Tech EXPO in TOKYO 2014」に続けてとなりますが、三度目の正直とはならず、やはり片目をつぶって、もう一方の目でディスプレイを注視してしまいました。ARとの相性は抜群のウェアラブル端末だけに、今後の進化に期待したいところです。