U-20女子ワールドカップは、ヤングなでしこが韓国を倒してベスト4に進出した。韓国戦は3─1の快勝だったが、前半が良くて後半にバテるという、多少若さを感じさせる部分もあったね。どこでギアを入れて、どこで抜くか、ペース配分はこれから学んでいかなければならないね。
 
もっともこの試合は、ピッチ外の部分が一番喧しかった。会場周辺の警察官の数は異常に多かったし、ゲートではいわゆる旭日旗の没収も行われたという。ただ、そんな中でも、実際にスタンドで応援しているサポーターからは、不穏な空気は感じられなかった。両国の国歌演奏時も静かなものだった。必要以上に盛り上がっていたのは、マスコミだけだったように思うね。
  
韓国の大統領が竹島に上陸したのも、支持率回復と逮捕回避を目論んだもので、いわゆる政治的パフォーマンスだ。政府とメディアが率先して日韓関係について煽っているけど、国民レベルでは果たしてどうか。降ってくる情報に踊らされないように、冷静な判断をしていかなければならないと思う。
 
話をサッカーに戻すと、U-20女子ワールドカップはここからがいよいよ強豪との対戦になる。日本の次の相手はドイツ。ここでこれまでと同じようなサッカーができるかどうか、彼女たちの真価が問われる舞台であり、超えるべき壁といえるだろう。自国開催で優勝も狙える位置という、こんなチャンスはめったにない。ぜひこのチャンスを生かしてほしいね。
 
むしろ心配なのは男子、本家A代表の方だ。6日にUAE戦、11日にはワールドカップ予選のイラク戦が控えている。先日メンバーが発表されたが、いわゆる不動のメンバーと言えるもので、わざわざ記者会見なんて開かなくても良かったんじゃないかとさえ思うよ。
 
不動のメンバーであるというのはつまり、五輪代表との連動が何もないということだ。ここが一番の問題だ。今野が出場停止であれば、鈴木大輔を選んでもよかったんじゃないか。ロンドンで見せたあの守備をどう評価しているのか。
 
会見では「なぜ佐藤寿人を選ばないのか」という主旨の質問も出たが、まさにそのとおり。メンバーの固定化は日本サッカーにとって好ましくない。ましてやワールドカップ本番は2年後だ。いろいろな可能性を試し、全体の層を厚くするべきじゃないかな。不満であり、不安だよ。