行方不明になった米TV司会者の母親、死亡を伝えるメモが報道機関に届く

(CNN)米テレビ番組司会者の母親ナンシー・ガスリーさんが行方不明になっている事件に関連して、ガスリーさんが死亡したという内容のメモが複数の報道機関に送り付けられた。捜査状況に詳しい関係者がCNNに明らかにした。
これに先立つ1通目のメモでは、数百万ドルの身代金を要求していたという。捜査当局は、ガスリーさんを誘拐した犯人からの要求だったと見ている。2通目のメモには、自分たちに殺害の意図はなかったが、ガスリーさんは誘拐後間もなく死亡したと書かれていた。
ガスリーさんは、NBCテレビの番組司会者サバンナ・ガスリー氏の母。家族が2月7日に公開した動画の中で、サバンナ氏は「メッセージは受け取った。私たちは理解している」と涙ながらに訴えていた。
ガスリーさんに関する2通のメモは、CNNとアリゾナ州トゥーソンの放送局に届いた。両社ともメモの内容は把握していたが、捜査当局や家族の要請を受けて内容に関する報道を控えていた。
身代金要求に関する疑惑が再浮上したのは22日。芸能メディアTMZ創業者のハービー・レビン氏が、ガスリーさんの事件に言及する動画を投稿したことがきっかけだった。
レビン氏は、ガスリーさんの誘拐と死亡に関して家族に謝罪する内容のメモが自分に届いたとする主張は誤りだと説明している。
レビン氏によると、このメモにはガスリーさんが「怯(おび)えてはいるが大丈夫」だと書かれていて、家族への謝罪やガスリーさんの死亡については言及していなかった。
TMZには誘拐犯とガスリーさんの居所を知っていると主張する人物から複数の電子メールが届いたという。相手は情報提供と引き換えに約10万ドルを要求してきたとレビン氏は説明。「一連のメールは、誘拐犯が誰なのかをこの人物がよく知っているのかもしれないと思わせる内容だった」としている。
TMZは、メールの相手の要求額を負担すると申し出たものの、米連邦捜査局(FBI)は支払わなかったとレビン氏は話している。
ガスリーさんが約5カ月前に行方不明になって以来、捜査を主導してきたアリゾナ州ピマ郡の保安官事務所は22日、捜査は現在も「継続中」とCNNにコメントした。
ガスリーさんの行方不明届が出されたのは2月1日。アリゾナ州にあるガスリーさんの自宅の防犯カメラは、拳銃を持った覆面姿の男をとらえていた。
捜査当局は住民の協力も得て懸命の捜査を続けているが、依然としてガスリーさんの居所も、何が起きたのかもほとんど分かっていない。
