北中米W杯グループリーグ第3戦スウェーデン戦(25日、ダラス)に向けて再始動した日本代表FW塩貝健人(ボルフスブルク)が22日の練習後、報道陣の取材に応じ、「まだ僕は何もしていないので、早くチームに貢献したい思いがある」と意気込みを語った。

 塩貝は初戦オランダ戦の後半39分からW杯デビューを飾った後、第2戦チュニジア戦(◯4-0)は出番なし。チュニジア戦の試合中にはベンチで厳しい表情を浮かべていた場面がテレビカメラに抜かれ、大勝ムードとは対照的な“仏頂面”としてSNS上で大きな注目を集めており、この日の練習中にも鳥かごで周囲の選手から「健人、次だぞ!」といじられている様子だった。

 この話題は知人を通じて塩貝のもとにも届いていた様子。ただ、別に起用に悔しさを持っていたわけではなかったのだという。

「なんか送られてきたけど、別にずっとこんな顔なので……。そんなに怒っていないっすね。というか怒るところがないっすもん」。あくまでも試合に集中していたことによる表情だった模様。塩貝はベンチで見つめていたチュニジア戦の選手起用について冷静に振り返った。

「そもそも4-0で勝っているし、(鈴木)唯人くんだったり、(後藤)啓介、瀬古(歩夢)さん、この前(オランダ戦に)出ていなくて練習でもみんな良いコンディションだし、みんな出場機会を得られているのはすごく良いこと。僕もこの前オランダ戦を経験させてもらって、出たから分かることもある。それはすごく良いことだと思う」(塩貝)

 塩貝自身にとってもW杯デビューは貴重な財産だった様子。「あの舞台に立つことがすごく大きいことだと思うし、あそこでプレーしないと分からないこともある。そういった意味で僕もオランダ戦で出場機会を頂いて、次はもう本当に結果を出して、(期待して起用された)その気持ちに応えるだけ」。ピッチに立った経験をこれからの戦いでぶつける構えだ。

「ただただ次の試合、この先グループステージを戦っていく中でも絶対に厳しい場面が来る。そのワンチャンスを活かせるから僕はここに呼ばれたと思う。その時を待つしかない。この前の試合は4-0で勝っていて、リードもあって、僕が出たら点を取れたと思うけど、無理に点を取りに行く場面でもないし、(ここから)絶対に僕が必要な時がある。それまで準備したい」(塩貝)

 そう眼光を光らせた塩貝だが、こうした姿勢はあくまでも自然体。周囲からの“ギラつき”キャラにも「別に普通です。いつもギラギラしていると言われるけど、意味が分からない。普通にやっているだけ」と首を傾げる。溢れ出るギラギラ感は天性のもの。「結果を残したい気持ちはあるからそう言われているかもしれないけど……。ただただ結果は残したいし、チームのために戦うこともどっちもやっていければ」と淡々と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)