スポニチ

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 昨年度の全国高校サッカー選手権大会に大阪府代表として出場した興国高サッカー部出身のFW能登谷蒼(のとや・あおい)が、今春に日本医科大の医学部医学科に入学した。「文武両道を究める」という興国高のアスリートアドバンスコースで学び、勉強とスポーツを両立。2年間の浪人生活を経て志望大学に合格し、新たな一歩を歩み出した。

 茨城県出身の能登谷は、中学時代は鹿島アントラーズつくばジュニアユースに所属。複数の高校から誘いを受けた中で、個々の技術向上に重きを置いている興国高に興味を持った。練習参加をしてみて環境にも惹かれ「プロサッカー選手を目指す」という目標を胸に入学を決断した。

 300人近い部員が在籍するサッカー部とあって、競争はし烈。「いろんなサッカーの考え方があったり、タイプも違う選手がいた」という。周りと切磋琢磨しながら、2年の終わり頃には将来を模索。その時に芽生えたのが「医学部」への道だった。

 「高校時代、自分はケガが多くて、チームドクターやトレーナーの方たちにお世話になった。ケアをする姿を見て“格好良いな”と思えて。それと、勉強でも“挑戦する”という意味も込めて、難しいとされる医学部を志すようになりました」

 一方で「高校生活はサッカーでやり切ろう」という思いもあり、最後の全国高校サッカー選手権大会予選が終わるまで走り抜いた。現役生としての大学受験では医学部以外の大学に合格しながらも、浪人生活を選択。この2年間は茨城県の実家で過ごしたが、卒業した興国高からのサポートもあった。模試の提案や取り組みの進捗状況などで定期的に連絡を取り合い、今年2月、晴れて日本医科大の医学部医学科に合格した。

 将来の職業としてスポーツに関わる医療に憧れを抱いていたが、大学でさまざまな分野に触れ「整形外科や精神科などにも興味を持っています」と世界が広がった。2年間のブランクを経て、サッカー部にも入部した能登谷。大学生としても挑戦を続ける。