中国・世界スマート産業博 AIが産業の高度化を加速

【新華社天津6月1日】中国天津市の国家エキシビション・コンベンションセンターで5月31日までの4日間、2026世界スマート産業博覧会が開かれた。13万平方メートルの展示面積に、世界からスマート産業分野の有力企業740社余りが出展。100種類以上のロボットや関連製品の活用シーンを展示し、AI(人工知能)が社会生活、経済発展と急速に融合し、あらゆる産業に寄与する明るい前途を示した。
中国第一汽車集団とトヨタ自動車が合弁運営する一汽豊田汽車(一汽トヨタ)は、スマートコネクテッド技術を出展した。同社が自社研究と他社との協業を並行させて開発した運転支援システム「Toyota Pilot」は、ビッグデータと膨大な実走行データの活用により受動的な危険回避から予測型の安全制御への転換を実現。ドライバーを危険から守り、急な割込みや頻繁な車線変更などにも対応する。

電動垂直離着陸機(eVTOL)メーカーの北京飛行時代科技は、6基のプロペラを持つ航続距離延長型・全傾転式の大型eVTOL「F2500」を出展。ブーススタッフによると、同機はスマート技術によって離陸から水平飛行への機体制御を行うことができる。滑走路も不要で、将来は「空飛ぶタクシー」として活用できるという。
スパコンやサーバーを手掛ける曙光信息産業(中科曙光)は、AIの演算処理を支えるオールフラッシュストレージ「FlashNexus 9000」を展示した。金融や医療、エネルギー、通信などの業界の重要情報保護に特化した製品で、AI活用に向けたデータ基盤の構築を後押しし、各業界の基幹業務のスマート化を推進する。

中国科学院の呉朝暉(ご・ちょうき)副院長はAIの実体経済への浸透について、研究開発であれば開発サイクルの短縮やコストの削減、生産現場であれば製造効率の向上、産業であればシステム再構築の主導や全体効率の向上に効果が現れているとの見方を示した。(記者/毛振華、黄江林)


