4月29日、ドイツ西部オッフェンバッハの販売店の上にメルセデス・ベンツのロゴが設置されている。[写真 AFP=聯合ニュース]

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ドイツの自動車業界が生産縮小とコスト削減に出た中で、メルセデス・ベンツがドイツ国内工場の売却を検討中だ。

ドイツ経済紙ハンデルスブラットは26日、ベンツがブランデンブルク州ルートウィヒスフェルデ工場をドイツとフランスの合弁防衛産業企業KNDSに売却する案をめぐり交渉していると報道した。

1936年に設立されたルートウィヒスフェルデ工場は現在、商用ワゴン車を組み立てる施設だ。従業員約1800人が勤務し、年間生産規模は5万5000台水準だ。

この工場はナチス・ドイツ時代には航空機エンジン生産基地として活用されていた。

◇防衛産業業界で生産施設確保競争

KNDSはドイツ連邦軍の主力戦車であるレオパルトと装甲車のボクサーなどを生産する防衛産業事業者だ。

ウクライナ戦争後に軍需需要が急増しKNDSの受注残高は昨年末基準331億ユーロ(約6兆1367億円)に達するという。

ここにドイツ政府がボクサー装甲車を最大3000台まで注文する可能性が議論され生産施設の拡充が急がれる状況だ。

KNDSはすでに昨年ドイツのゲルリッツにあるフランスの鉄道車両会社アルストムの工場を買収した。最近ではバイエルン州の自動車部品メーカー、ドラクスルマイヤーの工場で装甲車部品を生産することで合意するなど、軍需生産基盤拡大にスピードを出している。

◇自動車工場の「軍需転換」拡散

ドイツ自動車産業の長期沈滞が続き自動車工場が軍需生産施設に転換される事例も増加している。

ドイツ最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲンもやはり防空システムのアイアンドームを生産するイスラエル国営防衛産業事業者のラファエルにオスナブリュック工場の売却を議論中だという。

自動車業界とドイツ政府は過剰生産能力を減らすと同時に雇用を維持しなければならないという課題を抱えている。このため欧州で生産施設拡大を推進している中国の自動車メーカーとの協力の必要性も提起されている。

ルートウィヒスフェルデ工場はテスラのドイツ工場とともにブランデンブルク州最大規模の雇用施設のひとつに選ばれる。

ドイツ最大防衛産業事業者のラインメタルは昨年6月に自動車部品メーカーのコンチネンタルと協約を締結し、従業員数百人を再教育した上で雇用を継承している。

ハンデルスブラットはこうした流れについて、防衛産業業界が自動車業界の人材確保段階を超え生産施設まで吸収する「2段階転換期」に入り込んだと分析した。