陸上総隊演習に向けて陸揚げされ、石垣港を出る陸上自衛隊の車両(16日午後8時1分、沖縄県石垣市で)=若杉和希撮影

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 陸上自衛隊は17〜22日、沖縄県・先島諸島の宮古、石垣、与那国の3島で、南西地域の抑止力、対処力の向上に特化した陸上総隊演習を初めて実施する。

 九州や北海道など各方面隊の隊員約300人のほか、在沖縄米海兵隊員約20人も参加。同諸島周辺で活動を活発化させる中国などを念頭に、機動展開や輸送訓練を通じて日米の連携強化を図る。

 石垣港(石垣市)には16日、訓練で使われる陸自車両を載せた民間の船が到着した。期間中、陸自は宮古島で米軍と共同調整所を開設し、指揮系統の訓練を実施。石垣島では敵艦艇を攻撃できる「88式地対艦誘導弾」の発射機の展開や物資輸送訓練を行い、与那国島では無人偵察機の飛行訓練などを予定している。

 政府や沖縄県は有事に備え、同諸島の住民ら約12万人を九州・山口に避難させる計画作りを進めており、自衛隊にも人員や物資輸送の協力を求める方針。陸上幕僚監部は「南西地域での機動力向上は、国民保護任務を的確に遂行するためにも必要だ」としている。