中畑清

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 来年、番組スタートから40周年を迎えるTBSの「サンデーモーニング」(8:00〜9:54)。日曜朝の報道番組ながら視聴率は今も二桁を保っている(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)。その人気企画と言えば、9時頃から始まる「週刊御意見番」だ。

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【写真を見る】“サンモニ”といえば… 引退を惜しまれた「ご意見番」

 1週間のスポーツで話題になった出来事について解説しつつ、良いプレーには「あっぱれ!」、怠慢なプレーなどには「喝!」を入れていくのが「週刊御意見番」だ。現在、元メジャーリーガーの上原浩治氏(51)がレギュラー御意見番を務め、ゲストを招いてコーナーは続いているのだが……。

「前任の張本勲さん(85)が2021年末に勇退し、22年から上原さんが引き継ぎました。それから4年が経ちますが、正直言って上原さんの発言は当たり障りのない内容に思えてしまいます」

中畑清

 とは民放プロデューサーだ。確かに張本氏に比べたら迫力が足りないようにも感じられる。ただし、レギュラー終盤の張本氏は、多くの炎上騒動に見舞われてもいた。

「歯に衣着せぬ物言いの人ですからね。『週刊御意見番』はスポーツコーナーではあるものの、『あっぱれ!』にしろ『喝!』にしろ、御意見番ならではの斬り口や発言が面白かった。張本さんの場合は“喜”と“怒”を面白おかしく伝えるエンターテインメントショーになっていました。天下国家を論じる生真面目な番組にあって唯一と言っていいエンタメコーナーですから、上原さんの大人しめのコメントやキャラ立ちの乏しさに、視聴者は物足りなさを感じているかもしれません」

 だからなのか、勇退したはずの張本氏は22年3月に“スペシャル御意見番”として復帰し、不定期で出演するようになった。さらに……。

オチナカコンビ

「翌月からは落合博満さん(72)と中畑清さん(72)による“オチナカコンビ”が結成され、現在は月1くらいのペースで出演するようになりました。今やこちらのコンビのほうが評判はいいようです」

 プロ野球史上唯一の3度の三冠王を達成した落合氏、“絶好調男”の愛称で知られる中畑氏。異色とも思われたコンビだったが……。

「選手としても監督としても、まったく異なるタイプですからね。ただ、落合さんが巨人に移籍したとき中畑さんはコーチでしたし、2人は同学年ですから気軽に話せたのかもしれません。御意見番としても、広角打法と理詰めで迫る落合さんに対し、悪球打ちやヘッドスライディングといったエンタメスタイルで盛り上げる中畑さんという対照的なバランスが上手くいっているのだと思います。視聴者も落合論に共感し、中畑論で爆笑するというプレースタイルの違う2人のコメントを面白がっているようです」

 やはりコンビというのがいいかもしれない。張本氏だって、かつては“親分”こと大沢啓二氏(1932〜2010)とコンビで御意見番を務めて人気だった。

「確かに大沢親分と張本さんは名コンビでした。ただし、あのコンビも偶然生まれたそうです。当時も今と同じく、レギュラー御意見番の大沢親分とゲストによるコーナーだったそうですが……」

 番組が25周年を迎える際、当時のプロデューサーがインタビューでこう語っている。

長嶋つながり

《西野哲史プロデューサーは「間違ってダブルブッキングしてしまったんです。でも、そろっての出演が意外に面白く『2人でやろう』ということになった」と話す。大沢さんが死去した後も、張本さんとゲストのコンビでコーナーは継続。今もこのコーナーが始まると、視聴率が数%上がるという》(岩手日報:2012年9月9日朝刊)

「大沢親分も張本さん以上に歯に衣着せぬ人でしたから迫力がありました。考えてみると、オチナカコンビを含めた御意見番たちは、いずれも“ミスター”こと長嶋茂雄さんとつながりがあるというのも面白い。大沢親分は立教大学から南海ホークス入りし、実現はしなかったものの、後輩の長嶋さんに、卒業後、南海入りする約束をさせた人。張本さんは長嶋さんが初めて巨人の監督に就任した際、請われて日本ハムから巨人に移籍。中畑さんも長嶋さんの第1次監督時代にドラフトで巨人に入団。落合さんは長嶋さんの第2次監督時代に熱烈なラブコールを受けFAで巨人に移籍。そして上原さんも第2次監督時代にドラフトで巨人に入団しています」

 何たる奇遇……。

「上原さんは2006年のWBC優勝時、シャンパンファイトで口に含んだシャンパンをイチローさんに吹きかけたシーンが全国中継され炎上したこともありました。また、酔っ払ってイチローさんに抱きついた写真を自身のブログに投稿したこともありました。出身は大阪ですし、本音でしゃべらせたら結構面白いはずなんです。彼のYouTubeチャンネルの登録者数は116万人と、元プロ野球選手としては断トツの1位。そのキャラクターがテレビでは今ひとつ発揮できていません。一時報じられたように“アンチ大谷翔平”キャラでも前面に出してみたら話題になるかもしれません。もちろん反感を買うこともあるでしょうけど、あくまでエンターテインメントショーですから」

デイリー新潮編集部