【新華社重慶4月20日】中国重慶市に住む鄒和平(すう・わへい)さん(71)は午後2時になると、日課のように同市の歌楽山に現れる。上半身裸に裸足姿で石段に向かい、腰を落として両手を地面に着け、ワニのように四つんばいで素早く登る。途中ではカエル跳びも繰り返す。

 その様子を通行人が撮影して交流サイト(SNS)に投稿したところ、動画が話題を集めた。鄒さんは「健康のために運動を続けているだけです」と笑顔で話す。

 鄒さんは25歳の頃、石炭関連の仕事に就いていた。健康雑誌を読んだのをきっかけに、早朝のジョギングを始めた。2008年の定年退職後は運動にさらに力を入れ、カエル跳びで山を登り、ワニ歩きで下山し、鉄棒で倒立するなど独自の鍛錬を続けてきた。歌楽山は今や、鄒さんにとって日々の鍛錬の場となっている。

 現在は山頂近くの開けた場所がトレーニング拠点となり、毎日約10人の高齢者が鄒さんと一緒に体を動かしている。参加者の年齢は60〜78歳。鄒さんは健康維持の秘訣について、「毎日3時間運動し、薄味の食事を心がけ、野菜や果物を多く取る。たばこと酒を控え、早寝早起きを続けることだ」と話した。

 中国では、鄒さんのように活発に運動する高齢者が増えている。国家体育総局傘下の国家国民体質モニタリングセンターのデータによると、定期的に運動する人の割合は60〜79歳で26.1%、80歳以上でも14.7%に上る。いずれの年齢層も2014年に比べて10ポイント以上伸びた。(記者/呉燕霞)