中国が「捷龍3号」で測位衛星10機を海上打ち上げ 通算10回目の飛行すべて成功
CASC(中国航天科技集団)は日本時間3月23日0時49分、山東省海陽(かいよう)市沖の黄海に浮かぶ「東方航天港」号発射船から「捷龍3号」ロケットを打ち上げ、GNSSの測位精度を低軌道から補強する「微厘空間(CentiSpace)」02グループ10機を所定の軌道へ投入することに成功しました。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
打ち上げ情報:捷龍3号(CentiSpace 02グループ 10機)
・ロケット:捷龍3号(Smart Dragon 3 / Jielong-3)遥十
・打ち上げ日時:日本時間 2026年3月23日 0時49分
・発射場:山東省海陽市沖 黄海(「東方航天港」号発射船)
・ペイロード:微厘空間(CentiSpace)02グループ 10機
捷龍3号はCASC傘下のCALT(中国運載火箭技術研究院)が設立した商業ロケット会社「China Rocket(中国火箭公司)」が開発した商業用固体燃料ロケットです。海上の移動式プラットフォームから打ち上げられるのが特徴で、2022年12月の初飛行以来、通算10回目の打ち上げ、すべて成功しています。これまでに合計93機の衛星を軌道へ投入しました。
今回搭載された「微厘空間(CentiSpace)」は、北京未来導航科技が開発しているLEO(低軌道)測位補強衛星コンステレーションです。衛星1機あたりの質量は約100kgで、高速の衛星間通信リンクを搭載。GNSSの測位信号を低軌道から補強する衛星で、スマートフォンや自動運転車両の位置情報サービス、測量、防災監視といった分野への活用が計画されています。コンステレーションが完成した際には、10センチメートル級の測位精度を実現する見込みです。
また今回の打ち上げでは、海上の発射船と陸上の管制設備をつなぐ通信に有線方式を初めて採用しました。沿岸海域で発生しやすい電磁干渉の影響を抑え、通信の信頼性向上と運用コストの低減を図ったとのことです。
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文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部
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