SNSに奔放投稿で“女王様”と批判噴出 スピードスケート界で“異質”な蘭代表に重鎮OB は理解「私たちの普通と違う」【冬季五輪】

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プライベートでのド派手な振る舞いが物議を醸すリールダム(C)Getty Images

 その存在感はスポーツの垣根を越え、ド派手な一挙手一投足が注目を集める。目下開催中のミラノ・コルティナ冬季五輪にスピードスケート女子500m、1000mのオランダ代表として出場するユッタ・リールダムだ。

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 大衆の関心を惹きつけてやまない27歳は、すでに“異彩”を発揮している。冬季五輪の開会式前となる現地時間2月1日に、自らが所有するプライベートジェットでイタリア入り。機内での優雅な模様をフォロワー数は500万人超えの自身のインスタグラムで公開し、大きな反響を生んでいた。

 競技開始を前にした煌びやかな振る舞いは、大きな称賛と彼女に対する関心を強めた。ただ、出る杭は打たれるのが世の常。セレブリティな行動は、母国内の識者からはひんしゅくを買った。

 元サッカー選手で、スポーツジャーナリストであるヨハン・ダークセン氏は、日刊紙『De Telegraaf』において「彼女はあらゆるものを持ってる億万長者のような暮らしをしている。だが、私には女王様のように見える。本当にひどいね。もし私が彼女のコーチだったら、あんな態度を許さないだろう」と断じた。

 無論、ルールや大会規約に違反する行動は言語道断だ。しかし、リールダムは何かに違反しているわけではない。むしろ、大衆の目に触れやすいSNSで大きな影響力を持つ次世代のアスリートらしい姿を見せているとも言える。

 ゆえに27歳のスーパースターに理解を示す声もある。スピードスケートで3度の五輪金メダルを手にした経歴を持つドイツの重鎮アンニ・フリージンガーは、欧州のスポーツ放送局『Eurosport』において「プライベートジェットで到着するようなことがあって、多くの人が大げさだと感じているようだけど、私はむしろ彼女の存在を嬉しく思う」と指摘。何かと世間を賑わせるリールダムの影響力を冷静に分析した。

「たしかに彼女はちょっとだけ私たちの普通とは違う。華やかな子ね。でも同時に非常に優秀なスケーターで、複数回の世界チャンピオンであり、過去にオリンピックで銀メダルも獲得しているの。プライベートのことでゴシップ誌に取り上げられるけど、それがこのスポーツに悪影響を及ぼしているとは思わない。

 もちろん、彼女がプライベートジェットに乗って、美味しいごはんをふんだんに用意し、機内でスタイリッシュな姿を演出したのは、本当に目を引くものだったと思う。でも、氷上での彼女は違うでしょ。スタートからフィニッシュまで最速タイムを出すことが全ての世界で、彼女はいつもリードしている」

 プライベートでのド派手な振る舞いとは裏腹に、リンクの上で結果を出している。その事実を強調したフリージンガーは「彼女がスター気取りなんてことは全然ない。本当にない」と断言。リールダムへの批判が不当だという見解を示した。

 周囲の喧騒と静まらせるのか。いずれにしても、彼女の一挙手一投足に世界中の熱視線が注がれそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]