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個人的に最近気になるモデル

メルセデス・ベンツの日本仕様で、個人的に最近気になっているのが、『コア(Core)』のサブネームを掲げるモデルたちだ。

【画像】1393万円はお買い得?メルセデス・ベンツGLE450d 4マチック・クーペ・スポーツ・コア (ISG) 全30枚

コアとは物の中心を意味する言葉であるから、それは販売戦略上、重要な役割を果たす新たなボリュームモデルとして企画されたものであることが想像できる。既存のモデルをベースに標準装備の内容を見直し、加えてシンプルなオプション構成とすることで、コストパフォーマンス向上を狙っている。


メルセデス・ベンツGLEクーペに設定された『GLE450d 4マチック・クーペ・スポーツ・コア (ISG)』。    平井大介

今回試乗したコアは、スタイリッシュなミドルクラスSUV、『GLEクーペ』に設定されている『GLE450d 4マチック・クーペ・スポーツ・コア (ISG)』。

搭載されるエンジンは367ps&750Nmの最高出力&最大トルクを発揮する2998ccの直列6気筒ディーゼルエンジンで、これにISG(インテグレーテッド・スターター&ジェネレーター)を、20ps&200Nmのスペックで組み合わせる。

ボディサイズは全長4940mm、全幅2020mm、全高1715mm。2400kgの車重を負担するには十分な性能だろう。

このコアの商品性を評価する前に、まずレポートしておかなければならないのは、やはりベースとなったGLE450 4マチック・クーペ・スポーツが持つ、SUVとしての基本性能の高さだろう。

いかにもSUVなスタイルではない

オーソドックスなSUVスタイルを持つ『GLE』に対して、その名前からも分かるようにルーフを後方で大胆に沈み込ませるデザインを採用する『GLEクーペ』。それでも後席まわりの居住性には余裕が感じられ、その後方にはさらに665Lの容量が得られた、フラットな荷室が設けられている。

リアシートなどを収納すればその数字は1790Lにまで拡大でき、これはGLEが同様の比較で630L〜2055Lを確保していることと大きな差はない。


実際にそのキャビンに身を置いてみると、そこにあるのは紛れもないメルセデス・ベンツの世界。    平井大介

ボディデザインが、『いかにもSUV』なスタイルでないことも自分自身にとっては好みだ。前後のホイールはこちらも先日登場したばかりの『ナイト・エディション』、あるいは『53』や『63S』といったメルセデスAMGの作が22インチ径を採用するのに対して、コアでは21インチ径となる。

しかしそれでもスポーティな印象は強く、フロントに275/45R21、リアに315/40R21サイズのピレリ製Pゼロ・タイヤとともに、どのような速度域でも快適な乗り心地を演出してくれていたのが印象的だった。

そんなGLEクーペのラインナップでは最もリーズナブルな価格が設定されるコアだが、実際にそのキャビンに身を置いてみると、そこにあるのは紛れもないメルセデス・ベンツの世界だ。

AMGラインのインテリアが廃止され、本革巻きスポーツステアリングは、ベースモデルと同じナッパーレザー仕様ながらそのデザインを変更。やはりナッパーレザーだった本革シートは、その素材が合成皮革のアルティコに変わったが、それでも高級感は十分に感じられ、実際の座り心地にも優れている。

標準装備のパノラミックスライディングルーフが作り出す車内の開放的な雰囲気も、大きな魅力のひとつだ。

実用域でのトルクフルな印象に驚き

それでは注目の走りはどうか。これはパワーユニットのスベックからも容易に想像できるように、実用域でのトルクフルな印象には驚かされる。エレクトリックモーターは確かにその加速にも貢献しているはずだが、その作動を感じるような場面はほとんどないだろう。

組み合わせられるミッションは9速ATで、一般的な走りではシフトアップのタイミングは意外に早い。しかもその動きはスムーズだから、まさにシームレス感覚、そして快適な加速感を味わうことができるのだ。


『GLEクーペ』はルーフを後方で大胆に沈み込ませるデザインを採用する。    平井大介

GLEクーペの新たなベーシックモデルとはいっても、エアマチックサスペンションによる、アダプティブダンピングシステムがそのまま標準装備として残されているのもポイントが高い。

4輪駆動システムの4マチックによる効果もコーナリング時には絶大で、ドライビングポジションこそ高いものの、気分的には通常のサルーン並みの安定性を感じながらドライブを楽しめる。

参考までにこの『メルセデス・ベンツGLE 450d 4マチック・クーペ・スポーツ・コア(ISG)』に掲げられたプライスタグは1393万円。最新世代の運転支援機能、『ドライビングアシスタンスパッケージ』を備えてのこの価格は、かなりの説得力がある。

残念なのはコアとなったことで、ボディカラーが7色からオプシディアンブラックとオプションのパリスホワイトの2色に絞られたことくらいだろう。