動物園でも見ることができる? クマの“ダンス”に隠された意味【眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話】
左右にゆらゆら、木にスリスリ ダンスみたいな行動の真相
クマにとっては「生きるための行動」
動物園や野生の映像で、クマが立ち上がって左右に体を揺らしたり、木に背中をぐりぐりしたり、足をバタバタさせながら前足を振っている姿を見たことはありませんか?
実は、この”ダンス”のように見える動作には、すべて意味があります。
たとえば、動物園で同じ場所をぐるぐる歩き回ったり、左右に体を揺らしたりする行動─
これは「常同行動」と呼ばれるもので、刺激の少ない環境によるストレスや退屈のサインです。何もない檻のなかで、心を落ち着かせようと自分なりのリズムで体を揺らしているとも解釈されています。
一方、野生のクマが木に背中をこすりつけてぐりぐりする行動は、まったく別の意味があります。これは「マーキング(においづけ)」の一種。背中にあるにおい腺(皮フ腺)から分泌されたにおいを木にこすりつけて、「ここに自分がいるよ!」とほかのクマにアピールしているのです。
さらにこの動きには、「かゆみを取る」「気分転換」といった意味もあります。クマたちは自分の体をうまく使いながら、感覚や感情を整えているのです。気まぐれやおふざけに見えて、クマにとっては「生きるための行動」というわけです。
どんなふうに踊る? クマの不思議な動き
一見踊っているように見える動作には、ストレスや退屈、自分の存在のアピールなど、すべて理由があります。クマたちはこうした行動で、自分の体をうまく使いながら、感覚や感情を整えているのです。
何のために踊る? クマの動きの理由
踊っているような見た目はユーモラスでも、実はその行動に隠された理由はとても真面目。それぞれの行動から、クマの環境の変化や心の状態のサインとして読み取ることができます。
①立ち上がって左右に体を揺らしている
→ 常同行動(ストレスや退屈のサイン)
②前足をバタバタさせながら足踏み
→ マーキング(ペダリング)(においを残す行動)
③木に背中をこすりつけてぐりぐり動く
→ マーキング、かゆみ取りや気分転換
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話』監修:山粼晃司

