クラセンMVPが、逆転でのU-17ワールドカップメンバー入りを勝ち取る。FW平島大悟(鹿島ユース)は日本クラブユース選手権(U-18)大会(7、8月)で鹿島ユースの日本一に貢献し、大会MVPを獲得。8月末から行われたU-17日本代表フランス遠征メンバー入りを果たすと、今回のU-17日本代表候補合宿メンバーにも選出された。

「結果にこだわって、チームのために走るし、その上で結果を出していきたい」

 平島は鹿島ジュニアユース時代から活躍し、2年前の08ジャパン始動メンバーに入っていたが、定着することができず。昨年2月のU-16日本代表ポルトガル遠征を最後に、代表活動から遠ざかっていた。

 昨年は高校1年ながらプレミアリーグEASTに18試合出場し、2得点。だが、「ゴールに係る回数が少なかった」というように、代表入りへ十分なアピールをすることができなかった。鹿島ユースのチームメイトであるFW吉田湊海やCB元砂晏翔仁ウデンバが今年4月のU17アジアカップに出場する一方、平島は今年、チームで先発落ちを経験する時期も。それでも、「練習後に結構、有酸素運動とか、アフターで結構力を入れて」取り組んできたFWは、状態を上げ、夏のクラブユース選手権で結果を残す。

 千葉U-18との初戦で先制ゴールを記録すると、準々決勝の神戸U-18戦では決勝点。続くFC東京U-18との準決勝では右クロスに飛び込む形で先制点を挙げ、決勝の仙台ユース戦では2アシストをマークした。

 1年半ぶりの代表活動となったフランス遠征でも納得のプレー。「守備でのところだったり、強度のところでは結構自分の良さが出せて、走る、戦うところで、やっぱ鹿島の強みでもあるところで、良さを出せたかなと」と振り返る。

 クラブユース選手権の活躍が代表復帰の後押しになったことは間違いない。「あそこでアシストだったり、ゴールだったり結果出したのは、本当に今繋がってるかなと思うし、あそこで掴めたから、今ここにいると思います」。鹿島のアカデミーで磨いてきた動きながらのボールコントロールやドリブル、シュート、ダイナミックなプレー、強度はU-17日本代表でもトップレベルだという自負も。ただし、タレントたちの中で序列を変えるためには、クラブユース選手権のような結果が必要だと考えている。

「周りの(吉田)湊海とか、(小林)志紋君とか凄いいい選手がいっぱいいる中で、やっぱ結果を出さないと序列っていうのは変わっていかないと思うので、結果を出していきたい」。今回は吉田やJ1でベンチ入りを果たした元砂が不参加。「(チーム同様、)代表のところでも自分が先頭に立って、引っ張っていきたい」とリーダーシップも発揮する意気込みだ。

 合宿初日は運動量を増やして相手DF背後へ飛び出したり、前から献身的にボールを追う動きを見せた。今年11月のU-17ワールドカップメンバーに入り、「自分が海外でも通用するぞっていうところを見せていきたいです」。そのためにも、今回の大阪合宿でチームのために走ることと、結果を残すことにこだわる。


(取材・文 吉田太郎)