オリンピックより稼げる? 世界陸上の賞金額は ワールドレコードなら「特別ボーナス」1500万円
第2回「パリ五輪の陸上には賞金が出たけど、今大会は?」
陸上の世界選手権東京大会が13日に開幕。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」は期間中、スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、今さら聞けない素朴なギモンに回答する連載を展開。第2回は「パリ五輪の陸上には賞金が出たけど、今大会は?」。
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Q.パリ五輪の陸上には賞金が出たけど、今大会は?
A.賞金は世界陸上の方が五輪よりも上
【解説】
昨年のパリ五輪では陸上金メダリストに「賞金」が出たことが、話題になりました。競技を管轄するワールドアスレティックス(WA)が、優勝者に5万ドル(約750万円)を支給したのです。五輪で活躍した選手に所属国や所属協会、スポンサーなどから報奨金が贈られることは珍しくありませんが、国際競技団体が賞金を出すのは初。「アマチュアスポーツの祭典」として発展し、メダルや記念品以外には大会として何も選手に贈ってこなかった五輪にとっては「大事件」でした。
もっとも、ほとんどのスポーツで世界選手権の「賞金」は特別なものではなくなっています。世界陸上でも1997年のアテネ大会から導入されていました。第1回の83年ヘルシンキ大会以降第3回の91年東京大会までは賞金はありませんでしたが、93年シュツットガルト大会で優勝者に車が贈られ、97年から本格的な賞金導入となったのです。
今大会の賞金は、優勝者に7万ドル(約1050万円)、2位に3万5000ドル(約525万円)、3位に2万2000ドル(約330万円)。8位入賞にも5000ドル(約75万円)と決勝進出者全員に支給されます。五輪は金メダリストだけ(28年ロサンゼルス大会から銀、銅メダリストに拡大予定)なので、世界陸上の方が賞金額では恵まれているといえます。
テニスやゴルフなどプロスポーツの大会では優勝賞金数億も珍しくありませんが、水泳や柔道など「元アマチュア」の他の五輪競技の世界選手権に比べれば、陸上の賞金額は多いといえます。さらに、世界記録樹立には10万ドル(約1500万円)の「特別ボーナス」も出ます。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
荻島 弘一
1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

